- レジリエンス思考
-
変わりゆく環境と生きる
RESILIENCE THINKINGみすず書房
ブライアン・ウォーカー デイヴィッド・ソルト 黒川耕大- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2020年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622089315
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[BOOKデータベースより]
景色が変貌してはじめて、私たちは問題に気づく。しかしそのずっと前から、生態系は「自己を維持する能力」を静かに失い始めている。意図しない環境変化のリスクを把握し、対処する方策を説く。変動し続ける自然に対し、そのレジリエンスに注目しながら共に生きる術を五つの事例で解説する、現代の必携書。
第1章 複雑な世界に生きるということ―レジリエンス思考のすすめ
[日販商品データベースより]事例研究1 切り刻まれた国の象徴―フロリダ・エバーグレーズ
第2章 システムのルール―レジリエンス思考のための心の余地を創る
事例研究2 塩と雨のはざまで―オーストラリア、ゴールバーン・ブロークン流域
第3章 閾値を超える―道を選ぶ時は、後戻りできないことも覚悟して
事例研究3 失われつつある至宝―カリブ海のサンゴ礁
第4章 循環の中へ―適応サイクルを回り、システムは変わってゆく
事例研究4 湖がたどりうるいくつかのシナリオ―ウィスコンシン州、ノーザン・ハイランド・レイク・ディストリクト
第5章 レジリエンスを理解する―レジリエンス思考をどう応用する?
事例研究5 湿地帯のレジリエンスを構築する―スウェーデン、クリスチャンスタッズ・ヴァッテンリーケ
第6章 縮みつつある世界に余地を生み出す―レジリエンスと持続可能性
ある時突然、景色が変貌し始める。長い間変わらずにあった一帯に、気がつくと見慣れない植物がはびこっている。大きな嵐の後、サンゴ礁が回復しない。大雨の後、一帯の草木が枯れ始める……。私たちが問題に気づくのは、いつもわかりやすい変化が起きた後だ。
著者によれば、変化はずっと前から始まっていた。何の変化も起きていないように見えても、どの生態系も静かに「レジリエンス」を失い続けていたのだ。
レジリエンスとは、「システムが攪乱を吸収しながらも、基本的な機能と構造を維持する能力」を言う。著者によれば、生態系のレジリエンスは有限であり、変動する。その低下を招く要因は生態系によってさまざまだ。ただし、どれもゆっくりと変化するため気づかれにくい。
その「遅い変数」を認識しないまま開発を行うと、気づかぬうちにレジリエンスの低下を招く。そして生態系は、以前ならば十分耐えられた外乱によって、簡単に別の生態系に移行してしまう。著者は、生態系を構成する機能群や「遅い変数」を見極め、別の生態系への移行が起きる閾値をモニタリングする「レジリエンス思考」による環境保全を提唱している。
変動し続ける自然に対し、そのレジリエンスに注目しながら共に生きる術を五つの事例で解説する、現代の必携書。