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[BOOKデータベースより]
魅力ある仕事なのに、倒れる教員や心の病になる教員があとを絶たないのはなぜ?リアルな日常を描いたマンガで、教員たちの実情と本音がわかる!佐藤先生を中心に1年を通して中学教員の働き方を時間経過で追っていく。
1学期(新年度のスタートはとても忙しい;部活や事務仕事で授業をやっていられない)
[日販商品データベースより]夏休み(夏休みもまったく暇ではない)
2学期(保護者対応に心が折れそうになることも;互いのつながりが希薄になった)
3学期(子どもにも教員にも居場所がない;子どもたちに正面から向き合いたい)
エピローグ(時間ができたらやりたいこと)
【中学教員の実情と本音がわかる!】
「学校では子どもとの真剣勝負、でも家庭が大事なときもあるんです」
主人公は、中学2年の担任で、数学教師、サッカー部顧問の佐藤先生。
佐藤先生を中心に、学年主任や同僚の先生たちの1年間の働き方をマンガにしました。
教師は魅力ある仕事なのに、倒れたり、辞めたりする教員があとを絶たないのはなぜ?
教員の「働き方改革」を訴える、教育社会学者、内田良先生が監修。
学校教員、教員志望の学生、保護者向け。
【 内田良先生から緊急提言!】
「部活がしんどい」「学校行事がたいへん」といった声は
ここ数年で広く知られるようになってきたが、
教員のリアルな日常、生々しい現実を描くという切り口がなかった。
テレビのニュースも、学校にはなかなかカメラが入れない。
本書では現場の教員の声をマンガにした。
外部からは想像できない実態が描かれている。
教員の働き方を考えるうえで、日常がわかること、
特にその家庭の様子がわかることの意義は大きい。
教員にも家族がいることに、私たちは目を向けてこなかった。
当たり前のことだが、教員には家族がいて、しかしその家族を放置して、
学校の仕事をしている。
教員に仕事をまかせているのは、子どもを持つ家族(保護者)である。
教員の働き方を考えるということは、単に教員という職種の労働環境だけではなく、
子どもをもつ大人たち全体の労働環境を考えることにもつながっていく。
●中学校の教員の6割が過労死ライン超え
●休憩時間がない、とれない
●夏休みも忙しい
●グラウンドでの運動。猛暑でもやめられない?
●中学校教員の忙しさは、部活の影響が大きい
●自分で自分の仕事を増やしてないか
●「生徒より家庭」と言えない事情
●学校外のできごとは保護者の管轄
●魅力ではなくリスクに目を向ける
【監修者プロフィール】
内田良(うちだ・りょう)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。福井県出身。1976 年生まれ。専門は教育社会学。日本学術振興会特別研究員、愛知教育大学教育学部講師を経て現職。学校管理下の組み体操、校則、教員の働き方など子どもや教員の安全やリスクについて研究している。Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2015受賞。ウェブサイト「学校リスク研究所」を運営。著書に『教育という病――子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』(光文社新書)、『迷走する教員の働き方改革――変形労働時間制を考える』(共著/岩波ブックレット)など多数。