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- 折口信夫の戦後天皇論
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- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2020年05月
- 判型
- A6
- ISBN
- 9784831826084
[BOOKデータベースより]
敗戦を「神やぶれたまふ」と表現した折口信夫。やがて“神”から“人間”となった天皇や、神道指令後の日本神道に、彼はいかなる可能性を見出そうとしたのか。「日本神道の“対抗宗教改革”プラン」「神と精霊の対立というパラダイム」「“新国学”の戦前と戦後」など、折口学の深淵へと果敢に挑んだ論考を収め、擁護や否定といった枠組みを超えた折口理解“第三の道筋”を切り拓いた画期的労作。
第1部 折口信夫の戦後天皇論(「女帝考」はなぜ書かれたか;日本神道の“対抗宗教改革”プラン)
第2部 折口古代学の基礎理論(神と精霊の対立というパラダイム;“神”観念と“性”のメタファー)
第3部 折口信夫と柳田国男(『古代研究』の成立まで;“新国学”の戦前と戦後)
第4部 終章(いま折口信夫をどう読むか)
敗戦という未曾有の出来事を「神やぶれたまふ」と表現した折口信夫。やがて〈神〉から〈人間〉となった天皇や、「神道指令」後の日本神道に、彼はいかなる可能性を見出そうとしたのか。
「「女帝考」はなぜ書かれたか」「日本神道の〈対抗宗教改革〉プラン」「神と精霊の対立というパラダイム」「〈新国学〉の戦前と戦後」など、折口学の深淵へと果敢に挑んだ論考を収め、擁護や否定といった単純な枠組みを超えた折口理解第三の道筋≠切り拓いた画期的労作。解説=三浦佑之
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本書『折口信夫の戦後天皇論』(法藏館)の主題は、そのタイトルが示している通り「天皇」の問題であった。そこでは、戦前から戦後へと生き抜いた折口信夫の、「天皇」に関する認識の揺れと変貌という問題が、中村生雄にとってはもっとも重大な関心事だったのである。大雑把な言い方になるが、……近年の折口論との違いはそこにあり、本書が、いま新たに文庫版となって刊行される大きな意義もそこにあると言ってよい。(「解説」より抜粋)
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