- あなたの授業が子どもと世界を変える
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エンパワーメントのチカラ
Empower新評論
ジョン・スペンサー A.J.ジュリアーニ 吉田新一郎- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2020年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784794811486
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[BOOKデータベースより]
エンパワーメントの主人公は生徒!「オウナーシップ」「選択」「エンパワーする(潜在能力を引き出す)」をキーワードにして、最新・最良の授業法を紹介。
生徒がオウナーシップをもつことと、世界を変えた教師のスナップ写真
[日販商品データベースより]教師、親、リーダーとしての私たちの役割は、子どもたちを「何か」のために準備させることではなく、生徒が自分で「何でも」できるように、準備するのを助けること
生徒をエンパワーすることは、情熱、興味関心、未来を追求するために必要となる知識とスキルを彼らに提供すること
生徒の選択こそが、オウナーシップとエンパワーメントの肝―「必要とすること」から「切望すること」への転換です。
学ぶための計画表を提供することが大切なのではなく、生徒が自分で計画をつくれるように助けることが大切―選択を提供することから、可能性を呼び起こすことへの転換が私たちには必要
生徒にオウナーシップを与えるというマインドセット―従順なマインドセットから、自立的なマインドセットへの転換
生徒は誰もがつくり手(メイカー)―消費することから、つくり出すことへの転換
評価は楽しいものであるべき―そんなこと、ありえないでしょ。本当です。私たちは真面目です。
私たちの学びのストーリーには、「失敗」ではなく「失敗すること」が含まれるべき。これら二つには大きな違いがある―失敗から、失敗することへの転換
生徒が学校に合わせるのではなく、学校を生徒に合わせるべき―段階的なシステムから調整可能なシステムへの転換
もしストーリーが自分のものなら、その学びは学習者をエンパワーする
生徒をエンパワーする際の出発点
生徒が自立した学び手になるために、教師は生徒をどうエンパワーしたらよいのでしょうか。本書では、「選択」と「オウナーシップ」をキーワードに、エンパワーメントの主人公となる生徒にいかに教室で「権限を与える」かが、具体的なエピソードとともにやさしく説明されています。また、筆者たち自身がそれまで現場で実践してきた授業を「観光バス」にたとえて振り返り、観光客(生徒)をバスに乗せ(自分たちがつくったカリキュラムにおしこめて)、観光ガイドとして振る舞っていた、と反省するくだりは、なかなか興味深いものです。
すべてのブレイクスルーは、州のテスト後の空いた授業日に行った、移民についてのドキュメンタリーをつくるプロジェクトでした。うまくいったとは決して言えませんでしたが、選択することに慣れていない生徒たちが、混乱しながらも次第に学びのオウナーシップを発揮していったのです。このような経験から筆者たちは授業の見方を変え、「生徒が自分で判断できるのに、教師の私が判断してしまっているケース」を洗い出していきます。生徒をエンパワーしたいと思っているすべての教師にとって、背中を押してくれるエピソードと言えます。
学びに関する選択肢を提供されたからといって、それだけで生徒が自立的な学び手になるわけではありません。自立的な学び手は、自発的に行動し、自己を管理することができます。本書には、そのような姿勢を育むために教師のできること、すべきこと、具体的な働きかけ方や学習環境のつくり方が、ワクワクするようなアイディアやエピソードとともに紹介されています。実践家たちの柔軟な考え方やマインドセットに触れることで、きっと「このプロジェクト、自分でもやってみようかな」という気になることでしょう。生徒だけでなく教師もエンパワーする内容です。(翻訳協力者 井久保大介)