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[BOOKデータベースより]
二〇一六年七月のNHKのスクープと翌月の天皇ビデオメッセージから三年余。平成の天皇は退位し、上皇となった。この間に何が論じられ、その議論は深められたのか。皇位継承だけが問題なのではない。退位自体、憲法や皇室典範に定められていないものであった。そのほか、象徴とは何か、どこまでが公務かなど、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長代理を務めた編者がその論点を整理し、積み残された課題を提示する。
論点1 平成の天皇をどう位置づけるか―縦軸に見る、横軸に見る(これからの象徴天皇制を考える;昔から変わらない存在―古来、天皇は一貫して「象徴」であった ほか)
[日販商品データベースより]論点2 象徴天皇制とは何か―憲法第一条から考える(天皇と象徴を考える お気持ち表明を受けて;「日本国の象徴」とは何か ほか)
論点3 天皇と政治―憲法第四条から考える(「生前退位」―危機の二〇年 北田暁大が聞く;官邸、メディア、宮内庁 ほか)
論点4 皇室―天皇制の周縁(「生前退位」皇室のありかたを問い直す;上皇 ほか)
論点5 「令和」以後(『ザ・議論!』第1部「天皇制」(抜粋);事実性 ほか)
2016年7月のNHK「天皇退位スクープ」、翌月の「天皇ビデオメッセージ」から3年余。すでに新天皇が即位し、元号も「令和」となった。当初、そもそも憲法に定められていない「退位」は可能なのか、天皇の「意志」によって制度が変えられることがあってよいのか、と政府・識者が困惑したにもかかわらず、国民世論の支持により、一代限りの退位を可能とする特例法が成立した過程については、記憶に新しいだろう。しかし、たとえば「象徴」とは何なのか、天皇の「公務」とは何か、新たなコンセンサスが生まれたわけではなく、女性天皇を容認するか否かについても、棚上げになったままである。
本書は、この3年間に、誰が、どんなことを言ってきたのか、その論点を整理し、積み残した課題を提示するものである。今回の有識者会議(天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議)の座長代理を務めた編者が、3年分の雑誌論文、インタビュー、新聞記事などから、自身の主張とは相容れないものも含めて、意味があると認め、選んだものを論点ごとにまとめて掲載し、それぞれについてコ
メントを付す。イデオロギーなき時代の混沌とした思想状況も浮かび上がる。