[BOOKデータベースより]
交易者たちの国家形成。農耕社会を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた按司たちが抗争の末に王国を樹立したという琉球史の通説は真実か?政情不安定な東アジアの海を背景に倭寇らがもたらした外部からの衝撃に焦点をあて通説を突き崩す新しい古琉球史を編み上げる。
第1章 グスク時代開始期から琉球国形成へ―通説の批判的検討(グスク時代開始期;農耕の開始は農耕社会の成立を意味するか;グスク時代初期の交易ネットワーク;十三世紀後半以降の中国産陶磁器の受容;沖縄島社会の変化と交易の活発化;琉球の貿易システムの転換―中国との交易の開始;琉球を舞台とする私貿易;「三山」の実体と派遣争い;倭寇の拠点としての「三山」;琉球国の形成)
第2章 「琉球王国論」とその内面化―『琉球の時代』とその後(「琉球王国論」を読む;『琉球の時代』が描く歴史像と特徴;『琉球の時代』の意図するもの;その後の「琉球王国論」の展開;「琉球王国論」の内面化;仲松・高良論争―琉球王国は存在したか)
首里城の王たちは、いったいどこからきたのか?
首里城は、15世紀初頭、尚巴志にはじまる琉球国の王城だった。
農業を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた豪族が、抗争の末に王国を樹立したというのが通説だが、これは真実だろうか? 政情不安定な東アジアの海では、倭寇をはじめ、まつろわぬ者たちがしのぎを削っていた。王国の成立に彼らが深く関わっていたことを多角的なアプローチから立証し、通説を突き崩す新しい琉球史を編み上げる。
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