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[BOOKデータベースより]
律令国家に翳りが見えた時、文化基盤となる古代寺院も最初の危機に立つ。それを克服する新規事業と原点回帰を資財帳から読み解く。
序章 太秦広隆寺の創建と再建
第1章 資財帳にみる広隆寺再建の背景(寺院資財帳とは何か;広隆寺資財帳の構成と成立年代;平安前期における広隆寺領の変貌;平安前期における広隆寺の造営・経営・布教活動)
第2章 平安前期における広隆寺の建物施設(金堂院と講堂;僧院・食堂院・政所院の復元;別院の復元;広隆寺創建伽藍と再建伽藍と現状伽藍)
第3章 広隆寺が平安前期におこなった法会(法会対象の仏像と法会で使う道具;大般若会―金堂でおこなった伝統的法会;布薩―講堂でおこなった伝統的法会;仏名会―講堂と金堂でおこなった新しい法会;消えた伝統的法会―潅仏会の行方)
第4章 まとめ―古代寺院はどのようにして生き延びたか(平安前期における広隆寺の変貌;以後の広隆寺における宗教行事;平安後期以降における広隆寺の再出発―古代寺院の明暗をわけたもの)