リスクの立憲主義

権力を縛るだけでなく、生かす憲法へ
Ｔｈｅ　Ｃｏｎｓｔｉｔｕｔｉｏｎ　ｏｆ　Ｒｉｓｋ

勁草書房
エイドリアン・ヴァーミュール　吉良貴之　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2019年12月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784326451173

内容情報

[BOOKデータベースより]

「暴走する権力」と「決められない政治」のあいだで―。憲法は政治的リスクを管理する装置である。予防に偏ることなく、権力の最適なパフォーマンスを引き出す憲法デザインへ。

イントロダクション
第１部　理論（予防的立憲主義；最適化立憲主義―成熟した立場）
第２部　応用（起草者の自己破壊的予防策；不偏性のリスク―自身の事件の判断；熟慮のリスク―セカンド・オピニオン；専門知のリスク―政治的な行政と専門家の集団思考；結論）

[日販商品データベースより]

憲法とは政治的リスクを規制・管理する装置である。予防に偏ることなく、権力の最適なパフォーマンスを引き出す憲法ルールのデザインへ。

意思決定理論の知見をもとに憲法ルールの最適なデザインの基礎を探究する。アメリカ憲法史の豊富な例から、過度の予防原則がかえって政治的リスクを増大させる可能性を冷徹に分析。権力を縛るだけでなく、そのパフォーマンスを生かす立憲主義が構想される。