ゲスト さん (ログイン)
お取り扱い商材の変更について
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実
平安朝〈古記録〉というテクスト 研究叢書 516
和泉書院 中丸貴史
点
古記録を「テクスト」として考究することにより、平安朝の言説をとらえなおす。本書では、『後二条師通記』を中心に古記録を、テクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫る。
第1部 『後二条師通記』生成論(現在;二つの本文―永保三年〜応徳二年;開かれたテクスト―応徳三年〜寛治四年;再び二つの本文―寛治五年;病と揺らぐテスト;受容と現存)第2部 東アジア古典世界のなかの『後二条師通記』(師通の学習記録;日記叙述と漢籍―謝恵連「雪賦」をめぐる諸相;師通の白詩受容;寛治五年「曲水宴」関連記事における唱和記録;師通の漢籍“知”と匡房・通俊―声と文字との往還)第3部 “古記録”の論理(私日記の発生と展開;記憶と記録―中宮賢子の死、および「永長の大田楽」をめぐって;語りと筆録―記さざる人・頼通の言説)
古記録を歴史資料としてでも文学作品としてでもなく、言葉によって織りなされたテクストとして論じる。平安朝の言説を考えると、いわゆる文学作品に限らず、漢文や仮名文で書かれたものは、それぞれが孤立的に存在していたのではなく、むしろ相互に関係しあいながら生成された。本書は古記録を、その内部の論理のみならず、他のテクストとの関係のなかからとらえ、平安朝の言説の一端を明らかにしようという試みである。具体的には、関白藤原師通の『後二条師通記』を主たる対象とする。摂関家では道長に次いでまとまって残っており、院政期初頭の摂関嫡流の日記として重要である。これをテクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫るとともに、古記録の新たな研究の視座を示す。
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
古記録を「テクスト」として考究することにより、平安朝の言説をとらえなおす。本書では、『後二条師通記』を中心に古記録を、テクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫る。
第1部 『後二条師通記』生成論(現在;二つの本文―永保三年〜応徳二年;開かれたテクスト―応徳三年〜寛治四年;再び二つの本文―寛治五年;病と揺らぐテスト;受容と現存)
[日販商品データベースより]第2部 東アジア古典世界のなかの『後二条師通記』(師通の学習記録;日記叙述と漢籍―謝恵連「雪賦」をめぐる諸相;師通の白詩受容;寛治五年「曲水宴」関連記事における唱和記録;師通の漢籍“知”と匡房・通俊―声と文字との往還)
第3部 “古記録”の論理(私日記の発生と展開;記憶と記録―中宮賢子の死、および「永長の大田楽」をめぐって;語りと筆録―記さざる人・頼通の言説)
古記録を歴史資料としてでも文学作品としてでもなく、言葉によって織りなされたテクストとして論じる。平安朝の言説を考えると、いわゆる文学作品に限らず、漢文や仮名文で書かれたものは、それぞれが孤立的に存在していたのではなく、むしろ相互に関係しあいながら生成された。本書は古記録を、その内部の論理のみならず、他のテクストとの関係のなかからとらえ、平安朝の言説の一端を明らかにしようという試みである。具体的には、関白藤原師通の『後二条師通記』を主たる対象とする。摂関家では道長に次いでまとまって残っており、院政期初頭の摂関嫡流の日記として重要である。これをテクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫るとともに、古記録の新たな研究の視座を示す。