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[BOOKデータベースより]
運動会を休みたい。でも、足のおそさをみんなに知られてしまって、ズル休みだと思われるから、もう休めなくなってしまった。クラスで一番足がおそいゆうま。あるおじいさんと出会って、かけっこの特訓を始めると…。小学校低学年向け。
[日販商品データベースより]運動会のリレーの選手を決めるため、体育の時間にタイムを計ったらクラスで一番遅かった。だから、運動会に出るのがいやになった。学校から帰って犬の散歩をしていたら、町内に住む怖くて有名なおじいちゃんに公園で出会った。おじいちゃんは元陸上の選手で、足が遅いことで落ちこんでいたぼくに、特訓をしてくれることになった。
学校から帰ると、毎日おじいちゃんと公園で練習をした。スタートダッシュの仕方や、早く走るコツを教えてもらった。最初はおじいちゃんの言う通りに練習していたけれど、本当に早く走れるようになるか途中で不安になった。リレーのバトンパスが上手くできないとなやんでいた友達も、おじいちゃんにコツを教わったみたいだ。そして、運動会の日、ついに徒競走が始まって……。
運動が苦手な子でも、頑張って練習することの大切さを描いた「しゅくだい」シリーズ。かけっこが苦手な子におすすめの一冊です。
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かけっこ、得意ですか?このお話の主人公のゆうまはかけっこが苦手です。体育の時間、リレーの選手を決める50メートル走のタイムで、ゆうまは、足が遅いことがクラスのみんなにばれてしまいました。走り終わったあとのみんなの反応を思い出すだけで、「運動会を休みたい…。」と思ってしまいます。けれども、ズル休みだと思われるのが嫌で、休むこともできません。ゆうまは元気をなくしてしまいます。そんなとき、ゆうまは、倒れていた町内のおじいちゃんを助けてあげます。いつも顔を真っ赤にして怒るので、子どもたちに、かげで「てんぐじいさん」と呼ばれているおじいちゃんでした。緊張するゆうまですが、怒っていなければ普通のやさしいおじいちゃんだとわかり、一安心。さらに、おじいちゃんは、若いころ陸上の選手だったというのです……!「ぼくも……速く走りたい!」ゆうまは、おじいちゃんにお願いして、毎日かけっこを特訓してもらうことになります。スタートの練習や、走る姿勢。おじいちゃんが教えてくれることは、ゆうまが知らなかったことばかり。「ひじをまげて! もっと 大きく 速く ふれ!」「足を もっと 前に だせっ!」おじいちゃんの言う通り走るのは大変です。厳しい練習をやめたくなったこともありました。翌日体が痛くなったり、かえってまっすぐ走れなくなったり、おじいちゃんの言葉が疑わしく思えてくることさえありました。それでも、ゆうまは、おじいちゃんについていきます。そして迎えた運動会の日、不安でいっぱいのゆうま。はたして練習の成果を出すことができるのでしょうか…?50メートル走のタイムを知られて恥ずかしい気持ち、足が速い親友まさとをうらやましく思う気持ち。走るのが苦手な子はもちろん、誰もが同じような感情を持ったことがあるのではないでしょうか。心の動きが丁寧に描かれるので、子どもたちは、お話にひきこまれて、ゆうまを応援してしまうことでしょう。おじいちゃんにかけっこの特訓をお願いする場面、ゆうまの友達への優しさなど、日常の中で読者の子どもたちの背中を押してくれるだろう場面もたくさんあります。おじいちゃんの指導がわかりやすいのもお話の大きな魅力。読み終わったら、実践してみたくなりますよ。お話のなかに、運動ができるようになるヒントやコツが書かれているのも、「しゅくだい」シリーズのポイントですね。苦手なこと、自信のないこと、誰にでもあるはず。けれどもその苦手なこととどう向き合っていくか、その向き合い方を子どもたちに教え、勇気づけてくれるお話です。
(絵本ナビ編集部 掛川晶子)
息子の好きなしゅくだいシリーズの作品です。
かけっこの苦手なゆうまが、ひょんなことから、町内のおじいさんと一緒にかけっこの練習に・・・
きっとゆうま自身にも得意なことがあると思うのですが、苦手なことばかりに目が行ってしまい、親友に嫉妬してしまうところに、子供って少しずつ成長しているのだなぁとしみじみと感じました。(hime59153さん 40代・三重県 男の子8歳)
【情報提供・絵本ナビ】