- ぶどうの木のかげで
-
今日の祈り、明日のうた
青娥書房
小塩節
- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784790603672
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【2019年08月発売】
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[BOOKデータベースより]
この地上に生かされて多くの美しい魂と出会い、よきものを識った喜びと感謝を綴る。戦前・戦中・戦後の苦しい時、そして今の日本を、朗らかに生きつないできた自己史=自分史が貴重な時代史となっている。
1 忘れがたき幼・少年の頃(父の手;幼い日々に聞いた音 ほか)
[日販商品データベースより]2 生命あるもの(田んぼの小径;菩提樹 ほか)
3 いのちを育てる(小さき者に仕えて;出会いと別れ ほか)
4 『ファウスト』(森鴎外とゲーテ;ゲーテの『ファウスト』)
この地上に生かされて、多くの美しい魂と出会いよきものを識った喜びと感謝を綴る祈りのエッセイ。戦前・戦中・戦後の苦しい時、そして今の日本を朗らかに生きつないできた自己史=自分史が貴重な時代史となっている。
自らの魂を形づくってくれた幼少の頃の思い出、日々の暮らしを彩り生きる糧をくれる木々や花や食べ物たち、その生命あるものたちのありがたさ、さらにこのいのちを日々間違いなく生きるために、出会い出会った人への限りない感謝と哀惜、最後に人はなぜ生きるのか、どうしたら全き生を生きていけるのかを考える「ファウスト」のことなど、この地上に生かされて、多くの美しい魂に出会い、よき人よき物を識ったことのよろこびと感謝をつづる今日と明日へのの祈り。
木々も草も花も人も、すべて生命あるもの、生かされているものは外観の如何を問わず、生きる意味が与えられている。だからこそ感謝して、率直にお礼を申し上げる常々の心と、それをすぐに行動に移すことができる力を失わないようにして、あの微笑のまなざしに「出会う」ことができるように願っていこう、と書き進める。
さらに、人間は生来孤独な生を営むものだが、生きて歩んでいく道で多くの人と出会う。また、何人もの人がこちらへとやってきて出会ってくれる。それが魂の深みに達するかどうかは、天からの恵みとしか言いようがないが、人生にはしかし必ずそのような機会が用意されており、それを自分のものにできる人は幸せである。素直な「人との出会い」を可能にする魂の柔軟さと純心さを、幼い魂に育ててやりたい、自らのうちに育てていこう、と続けていく。
そして「人間の真の強さは、ひとりで神の前に立てるかどうか、そして人のためにとりなしの祈りを祈れるかどうかで決まる」とも書くエッセイ集である。