労働環境病の提唱

「生活習慣病」批判

第三書館
細川勝紀　

• 価格: 1,100円（本体1,000円＋税）
• 発行年月: 2019年05月
• 判型: Ｂ４０
• ISBN: 9784807419012

内容情報

[BOOKデータベースより]

「生活習慣病」と聞いたときは、強い違和感を感じた。つまり、労働がすっぽりと抜け落ちているのである。抜け落としているのである。月１回発行していた「細川医院便り」に加筆補正。

第１部　労働環境病の提唱―生活習慣病批判（資本主義社会とはどういう社会か；労働者における慢性ストレス；日本の三大死因と労働；なぜ生活習慣病が提唱されたのか；労働環境病の提唱）
第２部　成人男女死亡率差のある理由（男女死亡率差について；明治からの成人男女死亡率差の検討；米国における死亡率の男女差の検討）

[日販商品データベースより]

「生活習慣病」とは一体何か。生活が原因で罹る病気なのか、生活習慣が病気をおこし、寿命を縮めるのか。

　生活習慣の実態に迫り、男女の病状の変化、生活の違い、労働時間のありよう、寿命のありようなどの各方面からの検討の結果や時代の経過とともに変化してきたありようを観察した結果、かつては「成人病」と呼ばれた生活習慣病なるものの実態は、「労働環境病」と呼ぶべきものであることが、ここに明らかにされたのである。