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[BOOKデータベースより]
アメリカ南部を代表するカソリック作家、フラナリー・オコナー(1925‐64)。彼女の文学世界は、なぜグロテスクで暴力的な光景に満ちているのか―。暴力と恩寵が混在したオコナーの文学/神学世界において、どのように登場人物の主体性が奪われ、神の啓示の前で受動的な存在になるのか、オコナー文学が内包する倫理に着目する。
文学と神学の狭間で
[日販商品データベースより]第1部 秘義における物質と知覚(彷徨の身体―『賢い血』と不安定な神の表象;物質と秘跡のリアリティ―「グリーンリーフ」と「川」にみられる文学の美学と創造世界の表象)
第2部 受動性という倫理―他者の歓待と神の恩寵(倫理、暴力、非在―「善人はなかなかいない」と「善良な田舎者」における善と他者;アクチュアリティ、グロテスク、「パーカーの背中」―行為、融合、再創造)
第3部 オコナーの終末的光景―想像力、時間、現実性(不可解な黒さと虚構の力学―「作り物の黒人」と「高く昇って一点へ」の差異と終わりの意識;故郷、煉獄、飛翔―「永く続く悪寒」における神の降臨と時間の詩学)
第4部 共同体/国家における政治と宗教(農園から共同体へ―「強制追放者」におけるアイデンティティの構築と崩壊;生の政治と死の宗教―『激しく攻める者はこれを奪う』 ほか)
アメリカ南部を代表するカソリック作家、
フラナリー・オコナー(1925-64)。
彼女の文学世界は、なぜグロテスクで暴力的な光景に
満ちているのか。
暴力性は、どのように神の倫理と結びつき、
神の恩寵の瞬間を迎えるのか。
暴力と恩寵が混在したオコナーの文学/神学世界において、
どのように登場人物の主体性が奪われ、
神の啓示の前で受動的な存在になるのか、
具体的な作品分析をとおして、
オコナー文学が内包する倫理に着目する。
? フラナリー・オコナー(1925-64)
アメリカ南部を代表するカソリック作家。
父親と同じ紅斑性狼瘡を煩い、39歳の若さで亡くなる。
短編小説の名手として知られ、
名前を冠した「フラナリー・オコナー短編小説賞」がある。
? 映画『スリー・ビルボード』【第90回アカデミー賞(2018年)
主演女優賞・助演男優賞受賞】が、オコナーと関連づけられ、
話題になりました!
?1960年代のアメリカ南部を舞台にした
映画『グリーンブック』(20019年3月1日公開)が、
第91回アカデミー賞(2019年)作品賞・助演男優賞・脚本賞を受賞!
アメリカ南部に注目が集まります!