[日販商品データベースより]
お皿のうえで、おにぎりたちが話しています。
「ぼくら、ぐ、いれてもらってないねんなあ」
「ぐ、ほしいな。みんなで さがしにいこか」――。
「おお、いこいこ」
具を入れてもらえなかったおにぎりたちは、具になってくれる食材を求めて、みんなで旅に出ることにしました。
「具いうたら、やっぱり、サケや」
「いや、タラコや」
「ツナマヨや」
「みんな、うみに おるやつやな」
おにぎりたちはのんきに海に出かけていきますが、あやうくサメに襲われそうに……!
「おにぎりの ぐは まちの おみせに いかんと ないで」
とカモメに指摘され、あわてて商店街へ。
商店街には、具になってくれそうな食べものがたくさん。
鮭に梅干し、たらこにツナマヨ。
入ってほしかった具たちがそろいました。
「さあ、みんなで かえろ」
すると、予想外の食べものが「ぼくもいれてえな」とついてきて……。
絵本の最後には、読者参加型のしかけもあるので、ぜひお楽しみに!
人気絵本作家、岡田よしたかの魅力満載の一冊。
読み聞かせにもおすすめ。
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おにぎりに気持ちなんてあるの……?そんなところでつまづいていたら、岡田よしたかさんの絵本を楽しむことはできません。なにしろこのお話、おにぎりたちのこんな会話から始まります。「ぼくら、ぐ、いれてもらってないねんなあ」「ぐ、ほしいな。みんなでさがしにいこか」はだかのままではカッコ悪いと、それぞれお気に入りの服(のり)を着て、自らの“ぐ”を自分たちで探しに出かけるのです。その出かけた先というのは…海!広い砂浜におにぎり。目の前に現れたのは巨大なサメ。なんという景色でしょう。確かに“ぐ”といえば、シャケ、たらこ、ツナマヨ。方向性は間違ってはいないけれど。でも大丈夫、カモメに教えてもらって、彼らは気をとりなおして商店街に出かけます。ここなら自分たちにぴったりな“ぐ”に出会えるでしょうか。読み終わってみれば、なんとも変なお話です。おにぎりたちは、どうしてそんなに“ぐ”を入れてもらいたいのか。シャケやたらこたちはどうしてそんなに“ぐ”になりたいのか。だけど一つ確実に言えるのは、登場する食べ物たちがみんな生き生きしているってこと。なんだかずっと楽しそう。表情はないのに、動きだけで伝わってくる。すると美味しそうに見えてくるっていうのが不思議です。気が付けば、口の中にさまざまな“ぐ”の入ったおにぎりの味が浮かんできて……。確かに彼らの言う通り、その出会いが最高に幸せなのもしれません。お腹のすく絵本です。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
やっぱり、岡田よしたかさんの絵本、おもしろいなあと思いながら読みました。ぐを探しに行くおにぎりたちの会話に思わずくすっと笑ってしまいます。気が付くと、自分だったら、何がいいかなあと考え、読み終わるころには、おにぎりが食べたくなってました。楽しくて、ユーモアいっぱいのおなかがすく絵本でした。(あんじゅじゅさん 50代・高知県 )
【情報提供・絵本ナビ】