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[BOOKデータベースより]
インターネットが発達した現在、SNSなどをつうじてだれもがかんたんに情報を発信できるようになった。世の中にはいろんな情報があふれているが、なかには、まちがった情報やわざとながされたウソの情報(フェイクニュース)もある。そして、まちがった情報がどんどんひろまってしまうことが、いま、おおきな社会問題となっている。お話では、アンコウが、まるでみんながしっていることのようにウソの情報をながすと、サカナたちはとまどいながらも、アンコウの話をしんじて、なかまをむれからおいだしてしまう。そして―。サカナたちは、なぜだまされてしまったのかな?きみがサカナだったら、どうしただろう?情報がホントかウソか見わけるためには、どんなことに気をつければいいのかな?サカナたちの会話にクスッとわらいながら、考えてみよう。
[日販商品データベースより]あか、き、あおなど色とりどりの小さなサカナたちが群れを作っているところに、「あかいサカナがかぜをひいてるってさ〜」という声。それは、はらぺこアンコウが流したウソの情報。そうとはしらず、サカナたちは大パニック。うつったりしたらたいへん! 群れから追いだされたあかいサカナは、アンコウのお腹のなかへ。するとアンコウは、きいろいサカナもかぜをひいているといいだした。サカナたちはなんだか変だと思いつつ、きいろいサカナも群れから追いだして……。
お話は、ユーモラスなサカナたちの会話のみですすんでいく。なぜサカナたちはだまされてしまったのか? どうすればよかったのか? ソーシャルメディアの普及でだれもが情報を発信できる現代、まちがった情報やフェイクニュースが巷にあふれ、大きな社会問題にもなっている。この絵本を題材にして、ただ情報を鵜呑みにすることの危険性、情報の真偽を確かめることの大切さやその方法などを、子どもたちといっしょに考えてみてはどうだろうか。
原書が出版された韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大後、もう一度読んでみる本として公立図書館で図書プログラムが組まれたという。かつてない情報化社会を生きる子どもたちに、ぜひとも読んでほしい一冊だ。