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[BOOKデータベースより]
後期フッサールの展開した、自我の関与を含まない受動的志向性を射程に入れた「発生的現象学」によって、すべての「意味と価値の生成(発生)」の探究領域が開かれた。それにより「自・他の身体の区別はどのように生成したのか」、早くも、遅くも、流れるように流れるという「生きた時間の謎」を問うことができるようになった。第1部では「電車の急ブレーキで隣の人の足を踏んでしまった」という日常経験の事例の考察から、この他者論と時間論の二つの問題をその発生のプロセスにまで遡り解明していく。第2部では、ライプニッツの「微小表象」、メルロ=ポンティの「肉」概念、M.ポランニーの「暗黙知」と、「受動的綜合」をそれぞれ比較考察することで、その哲学史における位置付けを明確にし、発生的現象学のさらなる可能性を示す。第3部では、現代のグローバル化された世界、また日本社会の抱える具体的な諸問題に対し、発生的現象学が問題解決の端緒を示すことができるかを試みる。本書は、発生的現象学における受動的綜合の原理的考察から、歴史的考察をへて、現代の諸問題への応用まで総合的に探究した画期的業績である。
序論 他者と時間―改めて受動的綜合を問う
[日販商品データベースより]第1部 開かれくる受動的綜合の世界(心と身体の関係―「我‐汝‐関係」の現象学;受動性と能動性の関係についての原理的考察;受動的綜合と相互主観性論)
第2部 受動的綜合の位置づけ(微小表象と受動的綜合―フッサールのモナド論的現象学の方向づけ;メルロ=ポンティの「肉」の概念と「受動的綜合」;暗黙知と受動的綜合)
第3部 発生的現象学の展開(西田幾多郎とフッサールにおける直観と反省―新たな社会哲学を求めて;「予防原則」の理論的背景について;学際的哲学として神経現象学の方法論 ほか)
後期フッサールの展開した,自我の関与を含まない受動的志向性を射程に入れた「発生的現象学」によって,すべての「意味と価値の生成(発生)」の探究領域が開かれた。それにより「自・他の身体の区別はどのように生成したのか」,早くも,遅くも,流れるように流れるという「生きた時間の謎」を問うことができるようになった。第T部では「電車の急ブレーキで隣の人の足を踏んでしまった」という日常経験の事例の考察から,この他者論と時間論の二つの問題をその発生のプロセスにまで遡り解明していく。
第U部では,ライプニッツの「微小表象」,メルロ=ポンティの「肉」概念,M. ポランニーの「暗黙知」と,「受動的綜合」をそれぞれ比較考察することで,その哲学史における位置付けを明確にし,発生的現象学のさらなる可能性を示す。
第V部では,現代のグローバル化された世界,また日本社会の抱える具体的な諸問題に対し,発生的現象学が問題解決の端緒を示すことができるかを試みる。
本書は,発生的現象学における受動的綜合の原理的考察から,歴史的考察をへて,現代の諸問題への応用まで総合的に探究した画期的業績である。