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[BOOKデータベースより]
男を待つ身の切なさ、女に捨てられた恨み節、愛の余韻を残すきぬぎぬ、悲恋の慟哭…。王朝の男女の情感あふれる恋歌のやりとり。千年の時を超えて胸に迫るあまたの恋情!
はじめに―王朝時代の恋愛模様
[日販商品データベースより]第1章 黒髪の乱れ
第2章 恋こそ祈り
第3章 愛の余韻
第4章 星夜のあわれ
第5章 あの世の逢瀬
平安京の夜空を飛び交う愛の告白!
王朝時代、平安京の夜空をたくさんの恋歌がメールのように飛び交っていた。文使いの少年に託された歌は、数分で相手のもとに届く。「和歌(やまとうた)は人の心を種として、折々の思いがさまざまな言葉になって表れて出たもの」と紀貫之(『古今集』撰者)は語っている。
通い婚のため男を待つしかない女の切なさ、許されざる恋に涙する男、共寝の翌朝の別れのつらさ……。武士ですら優雅な恋歌をものした時代、典雅な三十一字の歌から、王朝の人々の想いがいきいきと伝わってくる。百人一首、古今集、拾遺集、金葉集などさまざまな有名歌集から、選りすぐった和歌と歌人101人の人生をわかりやすく、リアルな筆致で紹介。短い生涯を恋に歌に生きた男と女の、愛の告白に感嘆する一冊。