- 異議申し立てとしての宗教
-
- 価格
- 6,600円(本体6,000円+税)
- 発行年月
- 2018年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622086628
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 聖ヤコブ崇敬とサンティアゴ巡礼
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2022年03月発売】
ゲスト さん (ログイン) |
![]() |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2022年03月発売】
[BOOKデータベースより]
「改宗とは異議申し立てがもっとも力強く表現される場面である」。宗教に世俗社会への危機的=批評的契機を読み取り、文学からオカルティズムまで縦横に論じる。
第1部 世俗批評を越えて(サイードの遺産―意図と方法;“英文学”の制度化と表象=代理/代表の問題)
[日販商品データベースより]第2部 世俗批評としての改宗(平等への改宗―不可触民解放の指導者・アンベードカル;沈黙させられる異端―キリスト教に改宗したバラモン女性・ラマーバーイー)
第3部 異端批評に向けて(異他的知の枠組による世俗主義の再考;日常業務としてのオカルティズム―神智学による世俗と神秘の接合;「動物に魂はあるのか?」―神智学と苦痛する身体)
巻末インタヴュー
「〈宗教的なるもの〉とは、宗教とは異なる、世俗世界性のひとつの条件であって、宗教的というよりはむしろ世俗的な身振りである、というふうに定義しなおすことができるのではないでしょうか。〈宗教的なるもの〉が孕む多くの概念は、コミュニティ内における人間同士の関係性や、人間のみならず動物をも含んだ関係性を司るものであって、この世界における世俗的な生の様式にかかわるものなのです」。
サイードの高弟であり、文化研究/ポストコロニアル批評の領域に宗教(とくに改宗)というモメントを導入した人文学者ヴィシュワナータンの、日本語版オリジナル編集による論文集である。
ヴィシュワナータンはまず、「英文学はインドで誕生した」という新説でデビュー。そして、世俗社会による宗教の抑圧を批判的に検証し、宗教的異端がじつは世俗主義の生みの親であり、かつ批判の根拠にもなりうるというテーゼを、アンベードカル(インド独立の指導者)やラマーバーイー(フェミニズムの先駆者)による「改宗」という行為を通じて論証する。
さらに、オカルティズムや神智学など、西洋キリスト教的世俗主義とは異なる、異他的でオルタナティヴな知の系譜のうちに、世俗社会へのラディカルな批評性を読み取る。懇切な解題とインタヴューをも収録し、ユニークなヴィシュワナータンの活動の歩みが一望できる画期的な論文集。