- 天皇の歴史 6
-
講談社学術文庫 2486
江戸時代の天皇
- 価格
- 1,298円(本体1,180円+税)
- 発行年月
- 2018年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065116401
[BOOKデータベースより]
自らの進退すら幕府の承認を必要とするほどの“どん底”にあった天皇は、なぜ幕末に急浮上したのか。学問や和歌の力で文化的権威を高めた後水尾天皇と霊元天皇。天明の飢饉で救い米を幕府に放出させ、朝儀を復古した光格天皇。幕府からも反幕府勢力からも担がれて高い政治的権威を得た孝明天皇。無力な天皇が幕府に抗い、君主の実権を獲得するまで。
第1章 江戸時代天皇の成立―後水尾天皇の時代
第2章 江戸時代天皇の確立―霊元天皇の時代
第3章 江戸中期の天皇・朝廷―安定と不満
第4章 江戸時代天皇の諸相
第5章 朝幕関係の転換―光格天皇の時代
第6章 幕末政争と天皇の政治的浮上―孝明天皇の時代
「天子諸芸能のこと、第一御学問なり」と禁中並公家中諸法度で規定され、政治的には無力であったとされた江戸時代の天皇。しかし、後水尾天皇や霊元天皇は、学問や和歌を奨励して権威を高め、光格天皇は天明の飢饉の際に幕府から救い米を放出させたばかりでなく、応仁の乱以降に失われた御所を復古再建させた。老中・松平定信が説いた大政委任論など、幕末動乱の中で孝明天皇を権力の頂点に押し上げた原因を究明する。
講談社創業100周年企画として刊行され、高い評価をえたシリーズの第6巻。徳川幕府の支配のもと政治的には無力だった江戸時代の天皇が、なぜ幕末に至って求心力をもち急浮上したのか。後水尾天皇、霊元天皇は、学問や和歌を奨励し、権力者の徳川将軍に対抗して権威を高める一方、現皇室の直系の先祖に当たる光格天皇は、天明の飢饉に際して飢えた民衆のため幕府に救い米を放出させた。尊王思想のもと孝明天皇が幕末に政治権力の頂点を極めるまで、天皇は武家や民衆からどのように見られ、どんな役割を果たして実質的な君主に大きく変貌したか、その軌跡を明らかにする。
〔原本:『天皇の歴史06巻 江戸時代の天皇』講談社 2011年刊〕
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