- 南都学・北嶺学の世界
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法会と仏道
龍谷大学アジア仏教文化研究叢書 6
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2018年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784831863744
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[BOOKデータベースより]
日本仏教研究の新視座。仏教学・法会学・歴史学・建築学などの幅広い視野より伝統ある「法会と仏道」の意義を明らかにするとともに、東日本大震災における仏教者(僧侶)の活動を通じて、仏道の現代的意義を問う。
第1部 法会と論義(中世南都諸寺の法会―講説・論義・打集を中心に;法相論義と仏道―「一仏信仰」か「多仏信仰」か)
[日販商品データベースより]第2部 法会の空間(法会と講式―南都・北嶺の講式を中心として;歌人の儀式の『月講式』―鴨長明と道元における三界唯心;法会と仏堂)
第3部 僧の生活と持律(北嶺の戒律―実導仁空を中心に;南都の戒律―中世の復興から現代を考える;親鸞と戒律―無戒名字の比丘)
第4部 東日本大震災と仏教―仏道の現代的意義(基調講演 今、仏教に何ができるか―被災地をめぐって;講演1 岩手県陸前高田市における浄土真宗本願寺派の対人支援について;講演2 宮城県名取市における浄土真宗本願寺派の対人支援について;講演3 問われた我々の存在意義―天台宗防災士の誕生;仏教徒として、今やるべきこととやっておくべきこと;パネルディスカッション 東日本大震災と仏教―仏道の現代的意義)
日本仏教研究のための新たな視座を提起。
仏教学・法会学・歴史学・建築学などの幅広い視野より伝統ある「法会と仏道」の意義を明らかにするとともに、東日本大震災における仏教者(僧侶)の活動を通じて、仏道の現代的意義を問う。
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この度の研究プロジェクトにおいて推進する「南都学・北嶺学」の中核は、あくまでも「仏教学」にあり、南都六宗の教学ならびに天台教学についての研究を深め、進展させることにあります。しかし、日本の仏教を教学展開の観点からのみ見たのでは、その実体を把握することはできません。なぜならば、日本仏教がさまざまな展開を見せることによって多種多様な「学問」や「芸道」が生み出され、それがまた日本仏教に新たな展開をもたらしているからです。そこで、この度の研究プロジェクトにおいては、単に「南都・北嶺の仏教」とはせず、「南都学・北嶺学」の造語をあえて用いることにしました。したがって、今回創始した「南都学・北嶺学」には、まだ学問体系がありません。まずは「南都学」「北嶺学」という大きな入れ物を作り、その中に種々の「学体系」を有した諸学問・諸文化を盛り込んでいくところに、新たな知見が獲得されるであろうことを企図しています。この点に実は、「南都学・北嶺学」の名称を創始した意義と意図があるのです。
(「序文」より)
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※2017年6月3、4日に薬師寺食堂で開催された国際シンポジウムの内容をもとに書籍化。
龍谷大学アジア仏教文化研究叢書6