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龍谷大学アジア仏教文化研究叢書 13
法蔵館 楠淳證 野呂靖 亀山隆彦
点
対話が紡ぐ教理と実践。日本仏教で展開した教理問答の構造と思想・文化的な意義を浮き彫りにする最新研究。
第1部 法相・華厳の論義(法相論義と仏道―『成唯識論同学鈔』に見る不成仏種姓の会通;法相論義「真報主」と源信の“唐決”―輪廻の主体をめぐる二大宗間の一大諍論;因明論義の形成と展開―善珠における論証主題(宗paksa)・根拠(因hetu)・喩例(喩drst〓nta)の三支を中心として;因明論義「有為相量」について;日本華厳における龍女成仏義;高山寺所蔵『三生成道料簡』について―附・翻刻)第2部 天台・真言の論義(天台論義の基礎と文献;自受用身に関する天台論義から見えるもの;天台の論義書と談義書―『法華経』『三大部』を中心に;宗性筆『法華文句第五巻抄』について;論義の歴史と真言宗;東密の論義―新義の論義を中心に;東密論義と南都教学―三論宗との関係を中心に;中世東寺の教学と「論義」)第3部 論義と諸文化(論義と宗論の文化史―宗教テクストの母胎としての論義;論義についてかたる南都の伝承―維摩会と『春日権現験記絵』との相関;諸宗を語る天狗と八幡―その由縁と背景的要因をめぐって;仏教文化としての相論資料―『恩覚奏状』を中心として;論義の芸能とその展開;江戸時代初期の御前論義の諸相;十三世紀日本における戒律復興の異なる解釈)
仏教学・歴史学・文学などの多様な分野の21名の研究者による最先端研究が、日本仏教で展開した教理問答の構想と思想的・文化的な意義を浮き彫りにする。従来の個人思想を中心とした日本仏教研究の見直しを図り、新しい研究の展開を示す、画期的な学術論文集。--------------------論義研究の重要性は本書の各論ですでに示されているとおりであるが、今後の東アジア仏教・文化研究にあたり、欠かすことのできない領域であると考えられる。とくに日本仏教の教理研究にあたっては、従来ともすれば特定の祖師による思想の解明が中心となってきたが、論義は特定の人物の思想に還元できない多様な人々の問答の総体であり、この点に大きな特徴がある。複数の、多様な人物間の問答によって立ち顕れる教理に対する分析は、従来の祖師研究を相対化する意義を有していると思われる。また論義というテーマをひろく「宗教的対話(コミュニケーション)」と捉えるならば、その射程は仏教の教理問答にとどまらず、儒教やキリスト教など諸宗教の儀礼・文献群に及ぶほか、律令や文学の講義・注釈などあらゆる対話的形式をもつ文献群に広がるものであろう。今後、それぞれの分野を深化させつつ学際的な研究(対話的コミュニケーション)が発展していくことが望まれる。(「編集後記」より)--------------------
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
対話が紡ぐ教理と実践。日本仏教で展開した教理問答の構造と思想・文化的な意義を浮き彫りにする最新研究。
第1部 法相・華厳の論義(法相論義と仏道―『成唯識論同学鈔』に見る不成仏種姓の会通;法相論義「真報主」と源信の“唐決”―輪廻の主体をめぐる二大宗間の一大諍論;因明論義の形成と展開―善珠における論証主題(宗paksa)・根拠(因hetu)・喩例(喩drst〓nta)の三支を中心として;因明論義「有為相量」について;日本華厳における龍女成仏義;高山寺所蔵『三生成道料簡』について―附・翻刻)
[日販商品データベースより]第2部 天台・真言の論義(天台論義の基礎と文献;自受用身に関する天台論義から見えるもの;天台の論義書と談義書―『法華経』『三大部』を中心に;宗性筆『法華文句第五巻抄』について;論義の歴史と真言宗;東密の論義―新義の論義を中心に;東密論義と南都教学―三論宗との関係を中心に;中世東寺の教学と「論義」)
第3部 論義と諸文化(論義と宗論の文化史―宗教テクストの母胎としての論義;論義についてかたる南都の伝承―維摩会と『春日権現験記絵』との相関;諸宗を語る天狗と八幡―その由縁と背景的要因をめぐって;仏教文化としての相論資料―『恩覚奏状』を中心として;論義の芸能とその展開;江戸時代初期の御前論義の諸相;十三世紀日本における戒律復興の異なる解釈)
仏教学・歴史学・文学などの多様な分野の21名の研究者による最先端研究が、日本仏教で展開した教理問答の構想と思想的・文化的な意義を浮き彫りにする。
従来の個人思想を中心とした日本仏教研究の見直しを図り、新しい研究の展開を示す、画期的な学術論文集。
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論義研究の重要性は本書の各論ですでに示されているとおりであるが、今後の東アジア仏教・文化研究にあたり、欠かすことのできない領域であると考えられる。とくに日本仏教の教理研究にあたっては、従来ともすれば特定の祖師による思想の解明が中心となってきたが、論義は特定の人物の思想に還元できない多様な人々の問答の総体であり、この点に大きな特徴がある。複数の、多様な人物間の問答によって立ち顕れる教理に対する分析は、従来の祖師研究を相対化する意義を有していると思われる。
また論義というテーマをひろく「宗教的対話(コミュニケーション)」と捉えるならば、その射程は仏教の教理問答にとどまらず、儒教やキリスト教など諸宗教の儀礼・文献群に及ぶほか、律令や文学の講義・注釈などあらゆる対話的形式をもつ文献群に広がるものであろう。今後、それぞれの分野を深化させつつ学際的な研究(対話的コミュニケーション)が発展していくことが望まれる。
(「編集後記」より)
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