- 文化大革命
-
〈造反有理〉の現代的地平
- 価格
- 2,860円(本体2,600円+税)
- 発行年月
- 2017年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784560095652
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[BOOKデータベースより]
あの時代は何だったのか?徐友漁や宋永毅、矢吹晋ら世界的権威が、新事実から新左翼まで文化大革命を論じ尽くす決定版。貴重な図版50点をオールカラーで掲載。
文化大革命の基礎知識
[日販商品データベースより]文革とは何か
広西文革における大虐殺と性暴力
中国現代史再考―ロシア革命百年と文革五十年
革命宣伝画の起源とその展開
座談会 文化大革命と現代世界―矢吹晋氏に聞く
文革研究の今日的意義を問う―あとがきに代えて
貴重な図版50点をカラーで
1966年から77年にかけて中国にとどまらず全世界を巻き込んだ「文化大革命」から半世紀が経った。紅衛兵や造反派によるつるし上げで、多数の犠牲者を出したこの運動は、1981年に「党、国家や各族人民に重大な災難をもたらした内乱」と公式に総括された(共産党歴史決議)。
もちろん、総括がされたからと言って「文革」の全容が解明されたわけではなく、中国社会ではこの運動の傷が今も深くのしかかり、社会を分裂させたままである。
本書は、文革研究の世界的権威として知られる徐友漁氏や宋永毅氏、矢吹晋氏の協力を得ながら、〈「文革」とは何だったのか〉を改めて問い直す試みである。
大量虐殺や性暴力、人肉食という新事実から見えてくるのは、解放区以来の地主や富農ら「四類分子」に対する〈非人間化〉政策であり、中共に翻弄された貧しい農村の姿である。
他方、文革の国際的な影響力を考える際に重要なのは、1956年のスターリン批判と「新左翼」の誕生だろう。「革命無罪、造反有理」というスローガンがなぜ戦後日本を含む世界を捉えたのか。当時を回想しつつ複雑な綾を解きほぐしたのが本書である。