- 〈弱いロボット〉の思考
-
わたし・身体・コミュニケーション
講談社現代新書 2433
- 価格
- 1,078円(本体980円+税)
- 発行年月
- 2017年06月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062884334
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[BOOKデータベースより]
自らはゴミを拾えない“ゴミ箱ロボット”、たどたどしく話す“トーキング・アリー”、一緒に手をつないで歩くだけの“マコのて”…。ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた。環境、他者、自己、不完全…。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは?
第1章 気ままなお掃除ロボット“ルンル”―ゆきあたりばったりのなかから生まれてくるもの
[日販商品データベースより]第2章 ロボットと“環境”との出会い―“フレーキー”と“ケンギス”の振る舞いをめぐって
第3章 自らの視点から描いた自画像―わたしたちの身体にまつわる“弱さ”の起源を探る
第4章 “ことば”を繰りだしてみる―相手の目を気にしながらオドオドと話す“トーキング・アリー”
第5章 小さなドキドキを重ねながら―“静歩行”から“動歩行”へ、そして“地面”から“他者”へ
第6章 “引き算”から生まれるもの―“トーキング・アイ”と“む〜”そして原初的コミュニケーション
第7章 “弱いロボット”の誕生―子どもたちを味方にしてゴミを拾い集めてしまう“ゴミ箱ロボット”
第8章 “対峙しあう関係”から“並ぶ関係”へ―一緒に並んで歩くだけのロボット“マコのて”
ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは? 自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。 〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、自己、他者、関係について、行きつ戻りつしながら思索した軌跡。
ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは?
自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。
著者岡田さんの研究室がつくるロボットは、いずれもすぐに役立つようなロボットではありませんし、多くの機能を兼ね備えているわけでもありません。デザインもシンプルで、どこか不完全なロボットです。でも、だからこそ放っておけないロボットでもあります。ゴミ箱ロボットをみると、子どもたちは、自分たちから率先してゴミを入れます。〈マコのて〉も高齢者たちは喜んで手をつなぎます。
最近のロボット開発が、「もっとリアルに、表情豊かに!」とより高性能をめざして、機能を付加していく「足し算型」だとすれば、岡田さんの手がけるロボットは、「引き算型」です。ロボット自体は不完全でも、相手に委ねることで、目的を実現する。まさに〈弱さ〉が周囲との関わりを駆り立てているのです。
〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、もじもじするロボット、言いよどむロボットとともに、持ちつ持たれつの関係について考える一冊です。