- リーマンの数学と思想
-
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2017年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784320112377
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 数学の世界史
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2024年02月発売】
- 数学の想像力
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2013年06月発売】
- 物語数学の歴史
-
価格:1,034円(本体940円+税)
【2009年06月発売】
- 宇宙と宇宙をつなぐ数学
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2019年04月発売】
- 知識ゼロでも楽しく読める!数学のしくみ
-
価格:968円(本体880円+税)
【2020年08月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 リーマンとは誰であり何をした人なのか
[日販商品データベースより]第2章 西洋数学の「19世紀革命」
第3章 リーマンの関数概念
第4章 リーマンの空間概念
第5章 多様体とはなにか
第6章 リーマンから現代数学へ
第7章 建築学的数学と実在論
" リーマンにおける数学の現代的刷新については,すでに内外において数多の著書が出版されており,多くの論者がさまざまな角度から論じている。本書では,リーマンを19世紀西洋数学における「存在論的革命」の牽引的存在として位置付け,リーマンによる空間概念の刷新および現代化の数学的・思想的意義を論じながら,そのより深い層に,数学対象の現代化,特にその存在様式・存在原理の思想的転回があることを明らかにしていく。
最初にリーマンの生涯および業績,またリーマン以前を中心とした西洋数学史を大まかにまとめる。次に,リーマンの学位論文「複素一変数関数の一般論の基礎(Grundlagen fur eine allgemeine Theorie der Functionen einer veranderlichen complexen Grosse)」で展開された,リーマンによる複素関数論について議論する。そして,教授資格取得講演「幾何学の基礎をなす仮説について(Uber die Hypothesen, welche der Geometrie zu Grunde liegen)」を吟味し,リーマンによる空間概念の考え方を検討する。その後,リーマンによって導入された多様体について,歴史的なスケールを交えて考察する。また,数学者ガウス,および哲学者ヘルバルトからの影響も論じる。さらにリーマンによる空間概念の,現代数学への波及効果に触れ,最後に結論を述べる。
死後150年以上経ってなお現代数学に強く影響を与えているリーマン。その数学と思想を別々に取り扱うのではなく,横断的に論じていく,極めて斬新な書である。"