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[BOOKデータベースより]
カラヴァッジョの苛烈な写実主義はカトリックの宗教的熱情の昂揚と相まって劇的なバロック美術へ道を拓いた。フランスでは独自の古典主義の下で豪華絢爛なヴェルサイユ宮が造られ、続いて優美なロココ美術が展開する。オランダでは市民層が好んだ風景画や肖像画、静物画など新ジャンルが流行し、レンブラントやフェルメールらが活躍。一方、スペインでは宮廷画家ベラスケスが筆を揮い、一七世紀に絵画の黄金時代を迎えるのであった。
序章(ジョゼフ・ライト・オブ・ダービーの“太陽系儀について講義する科学者”―科学を礼賛する絵画から時代を振り返って;バロックと古典主義 ほか)
[日販商品データベースより]第1章 イタリアとスペインのバロック美術(カトリック改革と美術;カラヴァッジョとカラッチの改革 ほか)
第2章 フランスのバロックと古典主義(アンリ四世の都市整備と美術政策;マリー・ド・メディシスの摂政時代 ほか)
第3章 一七世紀ネーデルラントの美術(オランダ共和国と南ネーデルラント(フランドル)への分裂;サーンレダムの教会内観画 ほか)
第4章 フランスのロココ美術(ル・ブランからロココ美術へ―世紀末の歴史画;ヴァトーの革新―「雅宴画」の周辺 ほか)
終章 イギリスとスペイン
宮廷・教会の芸術から市民の芸術へ…。17世紀から18世紀にかけて各国で展開したバロック、古典主義、ロココ美術。このような美術の流れ、枠組みのなかで生み出された多彩な作品について考察する。