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[BOOKデータベースより]
芸術だけが映画ではない。映画会社の経営戦略、あの手この手の企画・宣伝、背後にある国家の政策、観客や他メディアとの関係など、資本の論理からとらえ直す、もう一つの戦後映画史。
1 最大利益を確保するための構造(日活の映画製作再開と「五社協定」―ポスト占領期における企業間競争の変化;日本映画輸出振興協会と輸出向けコンテンツ―政府資金活用による怪獣映画製作とその顛末;東映動画株式会社における映画製作事業とその縮小;独立プロダクションの制作費に見る斜陽期の映画産業―ピンク映画はいかにして低予算で映画を製作したのか)
[日販商品データベースより]2 観客との関係から定まる方向性(リバイバル・メロドラマ―戦後日本におけるメロドラマの再映画化ブームについて;東宝サラリーマン喜劇“社長シリーズ”の成立と終焉;混淆するチャイナカラーの分流―昭和戦後期の日本映画はなぜ「中国表象」を必要とするのか;戦後原子力映画と「安全神話」史)
3 他メディアとの共存がもたらす繁栄(大手映画会社の初期テレビ産業への進出―テレビ映画製作を中心に;試論・映画スター大川橋蔵―東映スター中心主義とファンの狭間で;セーラー服と機関銃とサウンドトラック盤―初期「角川映画」における薬師丸ひろ子のレコードの役割)
芸術だけが映画ではない。映画会社の経営戦略、あの手この手の企画・宣伝、背後にある国家の政策、観客や他メディアとの関係など、資本の論理からとらえ直す、もうひとつの戦後映画史。