- がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン 2016
-
ライフサイエンス出版 鍬谷書店
日本腎臓学会 日本癌治療学会 日本臨床腫瘍学会 日本腎臓病薬物療法学会- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2016年06月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784897753447
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[BOOKデータベースより]
1 がん薬物療法前後の腎機能評価(抗がん薬投与における用量調節のための腎機能評価にeGFRは推奨されるか?;抗がん薬によるAKIの早期診断に、バイオマーカーによる評価は推奨されるか?)
[日販商品データベースより]2 がん薬物療法時の腎機能低下予防(総論;白金製剤;その他の薬剤;維持透析患者;特殊な合併症)
がん薬物療法の進歩に伴い,がん患者の予後が改善し,抗がん化学療法や分子標的薬治療を受ける患者数が増加している。がん薬物療法の有害事象である腎毒性は有効ながん治療の遂行を妨げ,がん患者のQOL を低下させる。従ってがん薬物療法時における腎障害のマネジメントはOnco-nephrologyという新しい診療領域として,高い専門性と正確なエビデンスの構築が期待されている。しかし,これまで腎機能低下者へのがん薬物療法の投与設計や腎障害予防,および薬剤の腎毒性への対応は,伝承や経験則,治験情報に基づき臨床現場で行われてきたものの,そのエビデンスの確かさは定かではなかった。
この10年間で,腎機能の評価にクレアチニン・クリアランスに代わり,eGFR が用いられるようになり,さらに慢性腎臓病(CKD)および急性腎障害(AKI)の病態やその危険因子が明らかになってきた。この臨床腎臓学の成果を抗がん薬物療法のマネジメントに応用し,エビデンスに基づく診療を行うことで,がん薬物療法の効果と,がん患者のQOL をさらに高めることを支援することが,本ガイドラインを作成した目的である(序文より)。