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[日販商品データベースより]
"序文より抜粋
自分のなかで漢方の霧が晴れたのは,自分の頭の中に,なにか論理的思考ができたからだ.もちろんそれは松田邦夫先生の長い長い臨床経験と,松田邦夫先生が大塚敬節先生から直に教えて頂いたエキスも当然に含まれている.そんな僕なりの漢方ワールドができた.もちろん,これから僕が漢方の経験を深めれば,深めるほど,今の漢方ワールドは変化するに違いない.そして学ぶということは自分自身かいくつになっても変化しなければ,陳腐化すると思っている.でもこの時期に自分の論理的構成を書き下ろしたかった.僕たちは保険医であるから,まず覚える漢方薬は保険適用漢方内服薬の148個と塗り薬である紫雲膏と思っている.漢方薬はメーカーによっても微妙に生薬量が異なる.そこで129種類の保険適用漢方薬を扱っているツムラのものに準拠することにした.そして昔の経験をまとめた本は数ある.漢方は本によっていろいろなことをいわれている.すべての本に整合性を合わせることは基本的に無理である.そこで整合性を合わせる底本として秋葉哲生先生の「活用自在の処方解説」を選んだ.秋葉先生の本が古人の経験をまとめたものであるなら,その結果に生薬レベルからオートマチックに迫ることはできないかという壮大な計画だった.その基本方針を公開したのが「3秒でわかる漢方ルール」で,この本はその3秒ルールから,ツムラ128処方を分析したものである.そして漢方の経験をフェアに載せてある名著,浅田宗伯の「勿誤薬室方函口訣」の抜粋を僕なりの現代語訳で載せた.
生薬から理解するだけで,これだけの情報が誘導可能であることを理解していただければ本望である.漢方は生薬の足し算だというのが,僕が至った現在の結論なのだ.そうであれば生薬から漢方薬のある程度の概観が推測できるはずだ.経験で導かれたそんな知恵を生薬からの公式で表すことができたと思っている.この本が皆様の新しい考え方の啓示に,勉強の一助に,また別の考え方のひとつになれば嬉しい."