[BOOKデータベースより]
あなたはいかなる像も造ってはならない(「出エジプト記」4‐5)―。ユダヤ教では偶像崇拝が厳しく禁じられていた。しかし、啓蒙主義思想が浸透しはじめた19世紀以降、ユダヤ人の画家や彫刻家は一気に増えていく。本書に登場するのは、時代と場所に恵まれ、才能と運に恵まれ、歴史に名を残すことになった一握りのユダヤ系芸術家たちである。有史以来、離散、追放、移住、迫害を余儀なくされてきた人々は、どのようにして美術という世界と関わり、そこに自らの生を託してきたのか―。これまで、いくつかの理由で語られることのなかった“美術をめぐる静かな闘争”を綴った貴重な物語。
序 緋の十字
第1章 ユダヤ人芸術家の誕生
第2章 パリ―異邦人たちと芸術の都
第3章 ウィーン―ユダヤ系パトロンたちの「陽気な黙示録」
第4章 抵抗、亡命、芸術・文化の大移動
第5章 ニューヨーク―移民たちの静かな戦場
結 魂のなかに生きている国
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多くのユダヤ系画家たちが祖国を失い、離散、移住、迫害を余儀なくされた。彼らがどのようにして生き延びたのかその軌跡を描く。