重要ゴールデンウイークの営業についてのご案内

重要お取り扱い商材の変更について

本屋大賞
メディア化情報

本屋大賞

メディア化情報

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実

在庫状況:品切れのためご注文いただけません
シンドラーに救われた少年

The boy on the wooden box.

河出書房新社
レオン・レイソン 古草秀子 

価格
1,815円(本体1,650円+税)
発行年月
2015年07月
判型
B6
ISBN
9784309226354

入荷お知らせ希望に登録

欲しいものリストに追加する



スティーブン・スピルバーグ氏が映画化した『シンドラーのリスト』を知っている方はピンとくるかもしれません。本書は、第二次世界大戦のナチス・ドイツ支配下で、1200人のユダヤ人を守った実業家オスカー・シンドラーのユダヤ人リストの中、最年少のひとり、当時10代の少年だったレオン・レイソンの回顧録であり貴重な証言です。ポーランドの村で平穏な暮らしをしていた5人兄弟の末っ子、レオンの人生が一変したのは1939年。ドイツのポーランド侵攻によってゲットーへ強制的に入れられ、苦しみの日々がはじまったとき、レオンはまだ10歳でした。原題は「The boy on the wooden box」。父兄とともにシンドラー工場で働くレオン少年は、木箱の上に立たないと機械のスイッチに手が届かないくらい小柄でした。そんな貧相な少年を、シンドラーはナチスに対して「熟練の技術工」と言い張り、従業員リストに加えます。莫大な賄賂を送り、ナチス親衛隊との友好な関係、社交術を駆使してシンドラーが守った人数は1200人。多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだと思いますが、シンドラーはユダヤ人従業員をナチスに引き渡すことをさせなかった。あの時代、相当危険なことであったのは間違いありません。オスカー・シンドラーについてはこれまで様々な評価がされ、ナチスの日和見主義者、策略家など、いい評価だけではないそうです。でも本書はそんなシンドラーを間近で見、命を救われた当事者として、大事なことを教えてくれます。それはあの異常事態のなかで、「正気を保つ」のがどういうことか、ということ。ただユダヤ人というだけで「虐げてもいい存在」としてあっという間に黙殺され、周囲からは見て見ぬふりをされていく。親衛隊の隊長は気まぐれで射殺し、カードゲームのように殺した数を数える。その中でシンドラーは、ユダヤ人一人ひとりに興味と関心をもって向き合いました。レオンは証言しています。「ナチスにとって私はユダヤ人のひとりでしかなく、名前は意味を持たないという事実に、私はすっかり慣れてしまっていた。けれど、シンドラーは違った。彼はあきらかに、私たち一人ひとりが誰であるかを知ろうとした。」「こちらの目をのぞきこむ彼の目には、ナチスの虚ろな凝視とはまるで違う、本物の関心があり、ユーモアの片鱗さえも感じられた」と。本書は、過酷なゲットーや収容所で、死のすぐ隣にありながら幸運にも生き抜いたレオン少年の体験記であり、威厳があった父親がナチスによって打ちのめされ変わってしまった夜や、目の前で最愛の兄がなすすべもなく連れ去られた「全身の血が逆流するような」場面など、忘れがたい瞬間が記録されています。命がなくならなかったのは、レオン少年が必死で賢く勇気をもって動いた結果の、奇跡の幸運であったことが、読めばわかります。今、本書を読むとき、私たちは忘れかけていた戦争の狂気を自分のことのように感じることができるでしょう。レオン少年が自分だったら。自分の子どもだったら。私たちは家族として生き抜くことができたでしょうか。最悪の状況の中でも、レオン少年は家族からの愛情を感じていたからこそ、自分の命を価値あるものだと信じることができたと言っています。「ヘイト」すなわち憎しみや嫌悪という感情は、個々の人間同士ならば当たり前でも、集団になるとおそろしい狂気を生み出します。憎む集団が生まれたとき、私たちはどちらの集団にも属しうるのです。憎む方にも、憎まれる方にも。それを、本書を通じてレオン少年に心を寄せ、想像してみませんか。戦争が終わったとき15、6歳だったレオン少年。そこから先の人生のほうがずっと長くとも、決して消えない時間が刻まれました。その測りかねる重さを、静謐な口調で、少年の素朴な驚きや関心や恐怖で、ありのままに綴った記録。当時のレオン少年と同じ年頃の10代の子どもたちにぜひ読んでほしい本です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)


【情報提供・絵本ナビ】

内容情報
[BOOKデータベースより]

これ以上、悪いことが起こりませんように…!「シンドラーのリスト」に載った最年少のユダヤ人による証言録。ユダヤ人大虐殺の過酷な体験を生き延びた少年と家族。「最悪の状況で最善のことをした」ごく普通の人間=シンドラーの本当の勇気とは、何だったか?「ニューヨークタイムズ」ミドル・グレード部門第1位!アメリカ図書館協会優秀児童書受賞!

プロローグ―オスカー・シンドラーとの再会
1章 嵐の前の日々
2章 ドイツ軍のポーランド侵攻
3章 地獄の日々のはじまり
4章 「浄化」という名の虐殺
5章 引き裂かれた絆
6章 完全に正気を失った世界で
7章 プワシュフ収容所と瀕死の日々
8章 シンドラーのリスト
9章 生と死の岐路
10章 移動虐殺部隊の恐怖
エピローグ―自由という遺産

[日販商品データベースより]

ユダヤ人大虐殺の過酷な体験を生き延びた少年と家族。「最悪の状況で最善のことをした」ごく普通の人間=シンドラーの本当の勇気とは何だったか。映画『シンドラーのリスト』に登場するユダヤ少年による回想録。

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

マーリー

マーリー

ジョン・グローガン  古草秀子 

価格:838円(本体762円+税)

【2009年03月発売】

私がホームレスだったころ

私がホームレスだったころ

李〓萱  台湾芒草心慈善協会  橋本恭子 

価格:2,530円(本体2,300円+税)

【2021年07月発売】



ユーザーレビュー

この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。

レビューを評価するにはログインが必要です。

この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

レビューを書く

本好きのためのオンライン書店

Honya Club.comへようこそ

Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営している
インターネット書店です。ご利用ガイドはこちら

  • サイトで注文&書店受け取り送料無料
  • 宅配なら2,000円以上で送料無料!
  • 予約も取り寄せも業界屈指の在庫量
  • 外出先でも検索や購入がカンタン!
新規会員登録   初めての方はこちら

ちょっと贅沢なおうち時間

最近チェックした商品
  • 1位

    火花

    火花

    又吉直樹 

    価格:1,320円(本体1,200円+税)

    【2015年03月発売】

  • Honya Clubカード
    • Honya Club とは
      Honya Clubはお得な「本のポイントサービス」です。ご入会いただいたお客様には特典が盛りだくさん!お近くのHonyaClub加盟書店でご入会、ご利用いただけます。
      Honya Club加盟書店は店舗一覧にてご確認ください。Honya Club加盟店アイコンのマークが目印です。
      HonyaClub会員規約
      個人情報の取扱いに関する規程
      ※上記は加盟書店店頭で使用できるHonyaClubカードの規約です。

    • Honya Club 公式アカウント facebookファンページ Twitterアカウント LINE@アカウント