[BOOKデータベースより]
この国には現在3500万本もの電柱があり、日本の美しい景観に大きな悪影響を及ぼしている。電柱の害はそれだけではない。震災時には倒れた電柱が人命救助の妨げになる。阪神・淡路大震災の被災者へのアンケートで、回答者の76%が、倒壊した電柱で被害に遭ったと答えている。欧米はもちろん、中国や韓国でも、無電柱化は確実に進んでいる。そして日本でもようやく、「無電柱化推進法案」が議員立法としてまとまった。無電柱化を推進する衆議院議員と理論面で支える社会経済学者が、「脱・電柱大国」への道を語る。
序章 電柱林立国家・ニッポン
第1章 なぜ、「無電柱化」なのか
第2章 無電柱化の歴史
第3章 日本ではいくらかかるのか
第4章 政界における無電柱化の新たな展開
終章 意欲ある自治体とその技術
付録 無電柱化の推進に関する法律案
景観に大きな悪影響を及ぼすだけでなく、震災時には人命救助の妨げにもなる電柱。欧米では当たり前の「電線地中化」の取り組みがついに本格化。日本が「電柱大国」になった社会的背景や地中化の効用、コストを説く。
欧米では当たり前の「電線地中化」の取り組みがついに本格化。日本が「電柱大国」になった社会的背景や地中化の効用、コストを説く。