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[BOOKデータベースより]
『日本薬局方』に一度でも収載された生薬“全305種”の概要と歴史的由来を紹介する至上の生薬事典。100有余年にわたる日本の生薬史を本書一冊で概観する。
第1部 歴代日本薬局方に収載された305生薬の文化誌(和漢生薬・西洋生薬の解説;漢方医学の歴史と処方)
第2部 日本独自の生薬はどのように生まれたか(アカメガシワ―どこにでもある雑木は、実は胃潰瘍の妙薬だった;アヘンとケシ―江戸期に流行。下痢止めとして使われていたアヘン;エイジツ(営実)―漢薬起源なのに中国では使われたことのない“下剤”;キササゲ―日本人が食べて利尿作用を発見。中国では見過ごされた生薬;ゲンノショウコ―当初は有毒植物と誤認。意外と新しい下痢止めの妙薬;センブリ(当薬)―「良薬は口に苦し」の諺が、苦味を誇るセンブリを普及させた;ドクダミ(ジュウヤク)―漢方医の登用から漢方薬となった民間薬;マクリ(海人草)―初生児への“胎毒下し”(デトックス)は日本独自の発想だった)
歴代『日本薬局方』に収載されたことのある生薬全305種の概要と歴史的由来を詳説。ハイレベルな情報を提供する生薬事典の決定版。