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[BOOKデータベースより]
孤立+睡眠障害→苦悩の病へ。躁・うつの3段階をさまざまな症例から解明。昨今の啓蒙主義的なうつ病論ブームを超えて、人類が自らの苦悩の極北的表現として太古から共存してきた狂気(精神病)の軌跡の中に躁うつ病を改めて位置づけなおし、躁と鬱をその両極性という視点から点検し、その回復を展望する。
1 躁鬱病とは何か?(躁うつ病の我執性とスパイラル;三大精神病論とその理念―人間観念の三領域;精神障害とは何か?)
2 躁鬱病者と「病前性格」(「二つの魂」について;病跡学から性格論への寄与;「二つの魂」と生育史)
3 発病の構造について(「うつ病発病状況」論の軌跡;わたしたちの躁うつ発病構造論)
4 病態の構造―躁・鬱スパイラルの形成(「躁うつ病スパイラル」の形成;うつ病の三段階;躁病の三段階;躁うつ病の分類)
5 躁鬱病の治療について(「癒し」としての治療と「柔らかい治療主義」;柔らかい治療主義の三段階;「地域医療」(コミュニティ・ケア)について;症例の検討;「二つの魂」の統合とスピリチュアリティ)
昨今の啓蒙主義的なうつ病論ブームを超え、人類が自らの苦悩の極北的表現として太古から共存してきた狂気の軌跡の中に躁うつ病を改めて位置づけなおし、躁と鬱をその両極性という視点から点検。その回復を展望する。
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躁うつ病と診断される人の数がここ十数年で急増した。軽症化、新型うつの登場等昨今の状況を超えて、人類の苦悩の極北的表現としてこの病の両極性を捉えなおす。