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[BOOKデータベースより]
フーコーの生政治論にはそれと表裏一体をなす「生存の美学」という理念が存在する。自己への働きかけによる自己自身の変形、そして自らの生をひとつの芸術作品にするということ。いまだ論じられることの少ないこのテーマは、美学的な主題を多く扱ったフーコーの前期と、主体や権力を扱った後期を内在的に結ぶ糸となる。蝶番となるキーワードは「外」。本書では、フーコーの主要な著作・講義録はもちろん、ドゥルーズが主体化の新たな様態を指し示す「アクチュアルなもの」の問題系を見出したインタビューや対談なども含めて、細やかに探究する。イタリア現代思想の成果をも取り込みつつ、主体、権力と抵抗、統治、真理などフーコーの主要概念の再検討をくぐり抜け、その思想の全体をひとつの「美学」として丹念に、そして鮮やかに描き出す新鋭の成果。
第1部 外の芸術論(表象とその残余―前期の芸術論から;「外」に触れること―ルーセルと「狂気」の言語)
第2部 主体化の構造(主体と権力―「統治」というテクネー;主体と真理―「生存の技法」による関係性の再配置)
第3部 外の美学(生と美学―パレーシアをめぐって;生を書き留めること/生を書き換えること―エクリチュールと真理;力としての身体―後期の芸術論から)