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東日本大震災で犠牲になった動物たちの数は、正確に把握されていません。なくなった動物たちの命も、その命を想う人にとっては、等しく大切な命でした。これは、ミニチュアダックスフントのチョビと家族の物語です。
[日販商品データベースより]東日本大震災の地震の直後、大きな津波により、たくさんの人や動物たちが流され、亡くなった。犠牲になった動物の数は、正確には把握されていない。本書は、ミニチュアダックスフンドのチョビと家族の物語。〈受賞情報〉けんぶち絵本の里大賞びばからす賞(第24回)
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東日本大震災の時に失われたのは、人間の命だけではない。
ペットや家畜の命も多く失われていったのだ・・・と改めて痛感させられるお話でした。
海に流されたペットは、人間と違って捜索してもらえない。
見つかっても引き上げてもらえない。
人間優先でしょうから、仕方ないかもしれませんが、日々一緒に暮らし、愛情を注いできた飼い主さんからすると、本当につらいことだったでしょう。
そんな気持ちに寄り添うように、チョビは飼い主のたえちゃんのもとに戻ってきます。
読み進めていくと、大人なら、チョビの運命がどんなものだったのかを読み取ることが出来るのですが、一緒に読んでいた息子にはなかなか分からなかったようで、「チョビはそばにいるのにね」と不思議そうでした。
けれどそれはまさに、この本の描いている情景そのもので、見えないけれどそばにいる、そんな感じでした。
見えないけれどそばにいるよ。
その気持ちがあふれ出る、哀しいけれど温かな、そんなお話でした。(hime59153さん 40代・三重県 男の子8歳)
【情報提供・絵本ナビ】