[BOOKデータベースより]
二〇世紀後半、二度の総力戦と全体主義の経験に立って、それらを惹き起こした近代の理性のあり方に真剣な反省が加えられた。理性への批判は、差異を尊重しながらもそれが隔離や分断を導くのではない社会統合の諸構想へと結びついた。フランクフルト学派からチャールズ・テイラーまでの思想の検討を通して、暴力的・抑圧的ではない公共的理性のあり方を展望する。
1 全体主義を超えて(フランクフルト学派―唯物論のアクチュアリティ;ハイエク―自生的秩序を守るための統治にひそむ問題性;アーレント―政治の終わりと始まり)
2 自由と他者(サルトル/カミュ―実存と二〇世紀の政治;フーコー―公共性と倫理への問い(カントを読むフーコー);デリダ/ランシエール―デモクラシー・他者・共同性)
3 正義と共通善(ロールズ―「正義とはいかなるものか」をめぐって;ハーバーマス―正統化の危機/正統化の根拠;テイラー―コミュニタリアニズムと多元主義の「あいだ」)
人間の営みを根源に遡って考える。近代政治思想史から現代政治哲学までをゆるやかな時系列で編集した、政治的思考をめぐる初の体系的な講座。本巻では、総力戦と全体主義の経験から近代の理性を問い直す。
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