- 記憶のしくみ 下
-
ブルーバックス Bー1843
脳の記憶貯蔵のメカニズム
Memory.2nd ed.講談社
ラリー・R.スクアイア エリック・R.カンデル 伊藤悦朗 宋時栄 小西史朗 桐野豊- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2013年12月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062578431
[BOOKデータベースより]
短期記憶はどのように長期記憶へ移行されるのか?意識した記憶、短期記憶と長期記憶、学習と分子機構の関係から記憶の本質に迫る。
第6章 陳述記憶のためのシナプスにおける貯蔵メカニズム(陳述記憶の貯蔵;人工的なシナプス調整 ほか)
第7章 短期記憶から長期記憶へ(習うより慣れろ;記憶固定のスイッチ ほか)
第8章 プライミング、知覚学習そして情動学習(プライミング;知覚学習 ほか)
第9章 技能、習慣および条件づけのための記憶(運動技能;習慣の学習 ほか)
第10章 記憶と個性の生物学的基礎(個性の生物学的基礎;経験を通じた脳の改変 ほか)
下巻では、いよいよ、人のアイデンティティー(独自性)を決める陳述記憶が、シナプスでどのように保存されるかのメカニズムを中心に解説しています。たとえば、電話番号をおぼえるような短期的記憶から、生涯にわたって忘れることのない記憶まで、そのメカニズムにどんな違いがあるのか。長期記憶を支える分子として、どんな種類のものがはたらいているのか。このような記憶の分子メカニズムが、どのような実験によって明らかにされてきたのかなどが明解に説明されています。
また、運動技能、習慣や連合学習(二つの刺激を組み合わせた記憶、古典的条件づけ)のメカニズムも説明しています。脳が膨大な量の記憶を獲得し保持できるのは、脳内のシナプスが構造的、機能的に可塑性を示す(可変である)ことに依存しているという思想が、本書の基調となっています。最後に、このような記憶の分子生物学および認知神経科学から、現代の高齢化社会における大きな課題である記憶能力の障害、つまりアルツハイマー病のような認知症の克服に向けて、どのような寄与ができるかを展望しています。
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