日本農民政策史論

開拓・移民・教育訓練

京都大学学術出版会
伊藤淳史　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2013年12月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784876983834

内容情報

[BOOKデータベースより]

土地や物や金（農地・食糧・金融等）についての農業政策史研究は数多い。しかし、政策のもとに耕作するのは農民であり、その視点から見たとき、実は国家や政策は一元的、固定的なものではない。政策の立案者のみならず、受容者にも焦点を当て、近現代日本農政の系譜、その光と影を鮮やかに描き出す。

序章　「農民政策」から日本農政を捉え直す
第１章　戦時体制下農民の意識と行動
第２章　加藤完治の営農指導―戦後開拓における入植者意識
第３章　農業労務者派米事業の成立過程―戦後農政における那須皓
第４章　農民道場の戦後―農業者研修教育施設の史的展開
第５章　農村青年対策としての青年隊組織―食糧増産隊・産業開発青年隊・青年海外協力隊
第６章　農業政策としての戦後移民政策―日系ブラジル移民の史的脈絡
終章　戦時・戦後農民政策の展開と石黒農政の戦後

[日販商品データベースより]

時々の政策に様々に応答する農民から見た時、国家やその政策は一枚岩的なものでもない。本書では、政策の立案者のみならず、受容者にも焦点を当て、近現代日本農政の系譜、その光と影を鮮やかに描き出す。