フィヒテの社会哲学

九州大学出版会
清水満　

• 価格: 8,580円（本体7,800円＋税）
• 発行年月: 2013年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784798501116

内容情報

[BOOKデータベースより]

ナチズムの先駆者、狂信的ナショナリズムのイデオローグという通説を粉砕し、「自由への教育」と「国家の廃棄」を謳った巨人フィヒテを長き眠りから呼び覚ます。フィヒテが提唱した共和主義、「生き生きとした相互作用」の現代的意義がいま、明らかになる。

第１部　イエナ期フィヒテ哲学の基本理念（生における使命―イエナ大学公開講義についての考察；フィヒテの「精神」概念―『哲学における精神と字句の区別についての講義』についての考察　ほか）
第２部　イエナ期フィヒテの社会哲学―権利と国家（カントとの「継承と差異」；フィヒテの『自然法の基礎』における権利概念　ほか）
第３部　中期フィヒテの社会哲学―「国民」と「国家」（後期思想への重要な媒介としての『道徳論の体系』；身分と相互作用―『道徳論の体系』における義務論と『フリーメイソンの哲学』の考察　ほか）
第４部　後期フィヒテの社会哲学（監督官制度と主権の根拠―『一八一二年の法論』についての考察；フィヒテの戦争論―『国家論』（一八一三年）第二章「真の戦争の概念について」の考察　ほか）