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[BOOKデータベースより]
高度経済成長が一息つき、七〇年安保闘争は挫折、公害問題が浮上し、オイルショックもあった七〇年代初頭。三島由紀夫や川端康成が自殺し、日本が自信を失っていたあの時代、特徴・怪獣ものの世界にも大きな転機が訪れていた。全ウルトラ・シリーズの中で、『ウルトラセブン』の完成度の高さは論を俟たない。しかし、『帰ってきたウルトラマン』こそ、あの「暗い」時代の雰囲気を体現していた象徴的作品なのだ。その象徴性を決して「論」じることなく、あの時代に沈潜しながら、自分史の一部として語ってみる方法を本書は試みた。
序章 ウルトラマンがいた時代
[日販商品データベースより]第1章 怪獣前史
第2章 一九七〇年の暗さ
第3章 怪獣使いと少年
第4章 一九七二年
終章 ウルトラマン、再び
1970年代初頭。「帰ってきたウルトラマン」こそ、あの「暗い」時代の雰囲気を体現していた象徴的作品だ。その象徴性を決して「論」じることなく、あの時代に沈潜しながら、自分史の一部として語る。