[BOOKデータベースより]
近代憲法の世界的展開を踏まえつつ、大統領中心主義の統治の限界と可能性から、共和制憲法原理の歴史的意義を比較憲法の手法で説き明かす本書には、日本の憲法理論の原点を問う多くの示唆も含まれている。
序章 大統領制をめぐる比較憲法学の前提(比較憲法学におけるラテンアメリカの位相;近代憲法原理における大統領制の意義;ラテンアメリカ型大統領制の現段階;本書の課題と方法)
第1章 ペルー独立期の独裁と共和国大統領の意義(独立をめぐる独裁と共和制の相克;「議会独裁」と「共和国大統領」の誕生;「共和国大統領」の歴史的意味)
第2章 自由主義時代の2つの憲法と大統領中心主義(超憲法的措置と1920年憲法の制定;1933年憲法における大統領中心主義の抑制思想)
第3章 「新」自由主義時代の2つの憲法と大統領中心主義(1979年憲法と危機的国家状況;1993年憲法における統治経済体制の転換;立法・司法領域における「フジモリ再選政治」の展開)
終章 「共和国大統領中心主義」の限界と可能性(大統領中心主義にとっての共和制原理;国家間権力格差構造と大統領中心主義;「国民主権の実質化」と「共和国大統領中心主義」の可能性;比較憲法学からみた「天皇制国民主権」の課題―「血による結合」から「地による結合」へ)
近代憲法の世界的展開を踏まえつつ、大統領中心主義の統治の限界と可能性から、共和制憲法原理の歴史的意義を比較憲法の手法で明らかにする。日本の憲法理論の原点を問う示唆も含んだ1冊。
























南米ペルーの憲法を対象に共和国憲法原理にとっての大統領中心主義の統治の限界と可能性を比較憲法論の手法で明らかにする。