[BOOKデータベースより]
ウィトゲンシュタインやセラーズの批判に応えながら、道なき道を切りひらき、センスデータ論をよみがえらせるラッセル哲学の冒険。
1 論理的原子論―「ないもの」と実在(前史―『数学の諸原理』の存在論;「不完全記号」の学説;論理的原子論の体系)
2 哲学的方法論としての「分析の方法」(基礎づけ主義的解釈とその批判;「分析の方法」と認識論的批判への応答;感覚・知覚・思考の理論)
3 外界問題と二つのセンスデータ論(代表象的センスデータ論;構成的センスデータ論)
ラッセルが20世紀初期に論じたセンスデータ論は、本当に命運が尽きたのか。その議論に精緻な深みを読みとった著者が、既存の解釈を徹底的に破壊し、新たな視点から一貫した体系の提示を試みる。
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ラッセルのセンスデータ論が、新しい解釈のもといま甦る。著者とラッセルとの徹底した「対話」が認識をめぐる哲学の深淵へと誘う。