[BOOKデータベースより]
危機に立つメディアの自由を検証する。NHK番組改変事件で明るみに出たように、メディアの自己規制、事実上の検閲は表現の自由に背馳するかたちで深刻化している。ネット化が進むなかで、市民のアクセス、公平原則、反論権、取材源秘匿等を位置づけながら、メディアが社会的責任を果たす方途を探究する。
第1部 メディアの自由とは何か(表現の自由とメディアをめぐって―考える手がかりとして;英国におけるプレスの検閲―プレス規制再考)
第2部 表現の自由とメディアをめぐる論点(インターネットにおける人権侵害の救済―反論権を中心に;日米の新聞にみる情報源をめぐる課題;「暴力的ゲーム」の規制と表現の自由―有害表現規制におけるカテゴリー審査と利益衡量;青少年保護と表現規制に関する一考察―韓国の青少年保護法を中心に;裁判員裁判における取材・報道の制約とメディアの役割;テレビ番組制作現場の構造と自由―「現場の自由」の視点から)
表現の自由とメディアのテーマのもと、重要な論点のいくつかをメディア法研究の観点から考察。ネット化が進む中で、市民のアクセス、公平原則などを位置づけながら、メディアが社会的責任を果たす方途を探究する。























マス・メディアにおける表現の自由を思想史的に検討したうえで、ネット時代の反論権、新聞の情報源等、重要課題を論究する。