[BOOKデータベースより]
エルンスト・ブロッホ、ユートピア的な思考の集大成。
第1部 (報告)小さな昼の夢(私たちは空っぽからはじめる;たくさんしゃぶってみて、もっとたくさん欲しくなる;毎日とりとめもなく;隠れ場と美しい異郷;逃走と凱旋;より成熟した願望とその形象;老年にも残された願望;転換のきざし)
第2部 (基礎づけ)先取りする意識(衝迫として生起するもの;満ち足りぬ赤裸な性向と願望;かなり肥大した欲動体としての人間;人間の基本的欲動に関する種々の解釈;すべての基本的欲動がもつ歴史的限界性。自己関心の諸相。満たされた情動と期待情動;昼の夢と夜の夢との原則上の区別。夜の夢における隠された古い願望充足、昼の空想における虚構し先取りする願望充足;未だ意識されないものの、あるいは前向きの薄命の、発見。新しい意識段階としての、および新しいもの―青春、時代の転換、生産力―の意識段階としての未だ意識されないもの。ユートピア的な機能という概念、その機能と、利益、イデオロギー、祖型、寓意‐象徴との出会い;ユートピア的幻想が世界のなかにもつ相関物。実在的可能性、最前線と新事象と終極というカテゴリー、および地平)
「希望の百科事典」と称えられる世界的名著の完訳。人類の広大な文化遺産から「よりよい世界の見取図」を紡ぎ出す。本巻は、第1部「小さな昼の夢」、第2部「先取りする意識・前半」を収録。
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