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[BOOKデータベースより]
この半世紀、原子力発電をめぐる世論は移り変わってきた。「夢のエネルギー源」として導入された頃には歓迎され、スリーマイル・チェルノブイリの大事故では失速し、片方でオイルショックや地球温暖化問題では盛り返した。3・11まで、「民意」は「クリーンで安全な原子力」を歓迎していた。原子力ルネサンス、原子力立国、景気のいい呼び声が世論をくすぐった。世論はどのように形成されたのか。どこまでも営利的な非営利団体、限りなく誘導的な世論調査、ばらまかれる広告宣伝費…。原発だけではない。道路建設、捕鯨、使用済み核燃料の処分施設。国策を遂行するべく、民意を偽装し、調達し、操作するために磨き上げられたツールの数々が取材を通じて明らかになっていく。
つくられた原子力神話
[日販商品データベースより]国策PR
事業仕分けの思想
道路とNPO
五輪招致という虚妄
仕組まれる選挙
捕鯨国ニッポンの登場
なぜ、あの日まで原発への支持は上昇していたのか。直撃取材で明らかになった、国策遂行のためのツールの数々。限りなく誘導的な世論調査、どこまでも営利的な非営利団体。「民意」を司る祭祀たちの姿を追う。