[BOOKデータベースより]
源平の争乱に始まる中世に重視されたのは、父子一系で繋がる一筋の皇統=正統であった。頼朝は正統の天皇を護るために武家を創り、幕府が後鳥羽上皇と戦ったのも朝廷再建のためだった。室町時代、事実上の院政を執った三代将軍義満など、中世の天皇と武家の役割を究明し、古典を鑑として秩序を求めた人々の営為を明らかにする。
第1部 鎌倉幕府と天皇(河内祥輔)(平安時代の朝廷とその動揺;朝廷・幕府体制の成立;後鳥羽院政と承久の乱;鎌倉時代中・後期の朝廷・幕府体制)
第2部 「古典」としての天皇(新田一郎)(朝廷の再建と南北朝の争い;足利義満の宮廷;「天皇家」の成立;古典を鑑とした世界)
近世国家への展望
源平の争乱に始まる中世に重視されたのは父子一系で繋がる一筋の皇統=正統であった。朝廷再建を目指した源頼朝、後醍醐天皇、足利義満らの構想とは何だったのか。朝廷・幕府体制の開幕と展開を究明する。
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