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[BOOKデータベースより]
「県民気質」として今なお意識される地域性。郷土意識や他の地域への優越・劣等感はどのように生まれたのか。村・町から藩、さらに「日本」という領域へ。地域意識の目覚めから、新しい近世日本の姿が浮かび上がる。
地域意識を問い直す―プロローグ
近世における「日本」意識の形成
地域の記憶と装置
競い合う歌枕(名所)―仙台藩と盛岡藩の対抗
明君像の形成と民衆の政治意識―阿波国小松島浦船頭専助と細川重賢明君像の形成
近世後期在村知識人の思想と行動―信州埴科郡中条唯七郎の場合
浦の地域社会像―近世社会と浦
芸能興行と地域社会―松前・蝦夷地を訪れた旅芸人の事例から
覚醒する地域意識―エピローグ
江戸時代の人びとは、「身分制」という格差社会をいかに生きたのか。「人」の視点で「身分」に迫るシリーズ。本書では、郷土意識や他の地域への優越・劣等感はどのように生まれたのか、地域意識の自覚を探る。
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