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[BOOKデータベースより]
第1章 メンタルヘルスサービスとは何か?(ある予備校でのメンタルヘルスサービス;個と集団 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 システム作りの実際(サービスシステムのプログラムとは?;予備校でのサービス ほか)
第3章 コミュニティの発見(コミュニティの発見;コミュニティ感覚 ほか)
第4章 システム作りの方法(システムを作る―明日からできること;システムを作る―数ヵ月かけて行うこと ほか)
第5章 システム作りのための日本の形―これからのこと(人と人とのつながりをどう再生するか;本人と家族ということ ほか)
(序文より抜粋)
この本でいうメンタルヘルスとは、心の健康という意味であるが、細かな定義は別として、人生を豊かにするための、「気力」とか「生き生きとした心」にまつわるものといってたぶん間違いはないだろう。
心の健康(メンタルヘルス)について語るだけでも、自己実現、気力、生き生きとした心、個別性、主体性といった、雲をつかむような抽象的な言葉が出てきた。心の健康とは何かという議論をするには、これらの言葉を避けて通ることはできないかもしれない。しかし一方で、いまを生きている私たちが、少しでも心の健康をよい方向にもっていくためには、はたしてどうすればよいのか、この現実的かつ具体的な答えを求める切実な問いが、対人援助職に投げかけられる。
本文で繰り返し述べるが、システム作りには対人(ヒューマン)サービスにかかわるすべての人が関係する。かかりつけ医の方々を含め地域医療にかかわる皆さん、地域保健・福祉に関与する方々、産業や学校の関係者、まちづくり関係者の方々、一般市民で心の支援に関心のある皆さんにも、ぜひともこの本を手に取ってもらえればと願う。
心の支援活動については、すでにさまざまなすぐれた活動が報告されている。しかし、ある特定の魅力あるリーダーの努力や献身で、何とか行われている場合が多い。リーダーが代替わりしても質の高い支援が継続するためには、何が必要なのだろうか。その答えが「システム」と私は考える。この本が、心の支援システムをこれからも担い続ける皆さんにとって有意義なものとなり、日本に住む皆さんの心の健康の向上にとって微力ながら役立つならば、著者としてこの上ない喜びである。