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【2013年05月発売】
[BOOKデータベースより]
第1部 双極性障害の診断・治療(双極性障害の歴史;双極性障害の診断と分類;双極性障害の病態生理;双極性障害の遺伝;双極性障害の疫学;双極性障害の経過;双極性障害の入院;双極性障害の薬物療法;気分エピソードの種類に応じた薬物の使い方;双極性障害の治療アルゴリズム;双極スペクトラムの治療;認知症や自殺に対するリチウムの予防効果;双極性障害の非薬物療法(対人関係・社会リズム療法)と生活指導)
[日販商品データベースより]第2部 気分安定薬の作用機序(治療薬の歴史は、「セレンディピティ」の連続です;薬は特定の部位に作用する;リチウムの作用点・作用機序;リチウムの標的分子:glycogen synthase kinase‐3β(GSK‐3β)とβ‐catenin経路;遺伝子転写のエピジェネティク(epigenetic)調節;気分安定化抗けいれん薬)
(序文より抜粋)
周知のごとく、本邦においては1998年から自殺者数が3万人を突破し、2009年も依然として高い自殺率を記録しています。先進国首脳会議(G7)の時代には第1位、最近では主要8ヵ国首脳会議(G8)の中ではロシアに次いで第2位と不名誉な自殺頻発国に位置づけされています。その背景には、経済的な問題もさることながら、自殺に結びつく危険性のあるうつ病がきちんと診断・治療されていないことが指摘されています。そうは言っても以前と比較すると、新聞やテレビなどでうつ病を取り上げる機会も増え、うつ病に関する講演会も各地で開催され、書店はうつ病の啓蒙書であふれています。しかしながら、その一方で抗うつ薬による治療で良くならずむしろ悪化したなどの批判も増え、さらには精神医学や精神医療全体を批判する動きも出てきています。
このような混沌とした状況の中で、私たちはうつ病と同じ「気分障害」というカテゴリーに属し、うつ病との鑑別がしばしば問題となる躁うつ病について焦点をあててまとめてみようと考えました。(中略)双極性障害自体はうつ病と比べるとはるかに少ないと言われてきたために、今まで精神科専門医以外が関心をもつことは少なかったように思います。ところが最近、意外に多いことが推測されています。その理由として、少しぐらい元気がよいほうが調子良いと感じる方が多いので、軽い躁状態が本人には病気として認識されにくいということも影響しているかもしれません。
以上の状況を踏まえて、本稿においては双極性障害に関して最新の知識を提供することを目的にしています。まったくの憶測を取り上げることはなく、基本的には科学的根拠(エビデンス)重視の立場をとりますが、場合によっては広く認められていない概念や所見も掲載して、医学の進歩における新しい方向性を示すことに努めました。(後略)