- ジパング 43
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- 価格
- 586円(本体533円+税)
- 発行年月
- 2009年12月
- 判型
- コミック
- ISBN
- 9784063728552

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
この作品は、いわゆるタイムスリップ戦記物でありアメリカ映画の「ファイナル・カウントダウン」や角川映画の「戦国自衛隊」なんかがパッと頭に浮かぶような設定となっています。
僕が頃には割と両方の映画ともテレビで何度も上映されており度々観る機会があったので、ジパングの世界には大変入っていきやすかったですね。
どっちの作品により似てるかといえば、アメリカ軍のF-14を一杯積んだ現代の空母が日本軍が真珠湾攻撃を仕掛ける数日前にタイムスリップしてきたという設定のファイナル・カウントダウンに間違いなく似ているんですが、2時間ぐらいの映画の長さで完結させるために歴史に介入するかいなかの葛藤の末、さあこれからいよいよ日本軍の真珠湾攻撃部隊を叩くぞといったところで、またタイムスリップの原因になった異常な低気圧が発生して現代に無事に空母が戻ってくるという話だったので、観ていて「いくらなんでも、ちょっと都合が良過ぎるだろコレは」と正直肩透かしを喰らったような終わり方になっているのが残念な作品なんです。
しかしジパングの場合はミッドウェー海戦直前にタイムスリップしてきてから、日本の最新鋭イージス艦「みらい」が沈没するまで結局最後まで現代には還れませんでしたが(この辺りは戦国自衛隊に似ているなと感じましたね)、副長の角松以外の240名の乗組員は全員死亡にはなってしまうものの、みらいの奮闘と角松が救助した帝国海軍通信参謀の草加拓海少佐の奔走(暗躍?)があったおかげで日本はアメリカと早期講和を実現する事に成功しますから、カタルシスが得られたという点は非常に評価したい作品だなと思っています。
特に最近の若い世代は「日本とアメリカが戦争をしていた事実を全く知らない」といった割合が非常に高くなってきているみたいなので、個人的には是非この作品を読んで勉強していただきたいものですね。